不変価格で計算すると、18年のGDPは52年の174倍に増加し、年平均成長率は8.1%だ。このうち79-18年の平均は9.4%で、同期の世界経済の平均の約2.9%を大きく上回る。
改革開放が始まって以降、中国の外貨準備高は緩やかに増加し、06年末に1兆ドル(1ドルは約107.1円)を突破し、日本を抜いて世界一になった。18年末は3兆727億ドルで、13年連続で世界一をキープしている。
工業が発展して飛躍期に入り、12年の工業付加価値額は実質で78年の38.2倍に増えた。13-18年には、中国のハイテク産業の付加価値額年平均成長率は11.7%、設備製造業の付加価値成長率は9.5%に達した。
数組のデータから、中国の経済規模と総合的競争力が大幅に向上し、基本的に安定した金融システムと十分な外貨準備を構築したことがわかる。工業システムも次第に整い、ハイテク産業をはじめとする新原動力の可能性と潜在力は引き続き広大かつ巨大だ。
経済規模の拡大、総合的国力の向上、広大な市場、十分な潜在力が、外部からのリスクと危機が訪れた時に、中国が速やかに効果的に対応することを可能にしている。これこそが中国経済の強靱さの源だ。
新中国成立からの70年間、中国に経済的な変動がなかったわけではなく、中国も同じように国際経済や金融危機の打撃を何度も受けてきた。
88年と94年前後には大規模なインフレが起こり、91-94年には人民元レートが激しく変動して資本流出のリスクが高まった。同時に、97年と08年に外部で起きた金融危機も中国の貿易や金融に相当な打撃を与えた。