新中国成立70周年

中国人観光客の「爆買い」は下火に 日本の次の手は? (2)

人民網日本語版 2019年10月11日08:24

「中国要素」で観光客を呼び込む

中国人観光客のこのような変化を、日本では外務省から都道府県まで深く感じている。そこで「中国要素」を積極的に探して、中国人観光客との距離を縮めようとしている。

東京の池袋からJRに乗って20分の東村山市は、宮崎駿監督のアニメ名作「となりのトトロ」を活用して中国の若い人々を呼び込もうとしている。

東村山市の渡部尚市長は、「『スラムダンク』が鎌倉人気に火をつけたことは有名だ。もっとたくさんの中国人に東村山に来て欲しい。ここは『トトロ』の舞台だから」と話した。東村山市は宮崎監督と夫人が暮らしている埼玉県所沢市の隣にある。

宮崎監督は「トトロ」を創作するにあたり、所沢市から東村山市まで連綿と続く狭山丘陵にインスピレーションを得たという。今年4月、東村山市はフォロワー数が400万人に達する中国のネット有名人を同市に招き、ライブ配信方式で「トトロ」に描かれた世界の実際の情景を中国人観光客に紹介してもらった。渡部市長は、「『トトロ』のモデル地は中国人観光客を一瞬にして宮崎駿ワールドに連れて行き、たくさんの思い出を呼び起こすだろう」と述べた。

日本北西部の新潟県は、川端康成の「雪国」の舞台として中国人観光客によく知られるほか、今では錦鯉によって中国人観光客との距離を縮めている。新潟は錦鯉の発祥地であり、主要な養殖地域であり、同県小千谷市は日本の「錦鯉の里」だ。

新潟県の関係部門責任者は中国で錦鯉が人気と知り、「日本の錦鯉文化をめぐってさまざまな努力を重ね、鯉たちが中国人観光客に幸運を運んでくれることを願う」と述べた。

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