文化的な要素でナイトタイムエコノミーがトレンディに

人民網日本語版 2019年10月23日10:58

昼間は仕事をするだけ、仕事が終わるとやっと生活を楽しめる。ここ数年、夜の消費やナイトタイムエコノミーといった現象が注目を集めている。北京市統計局がこのほど発表した「2019年北京市夜間消費調査報告」によれば、ナイトタイムエコノミーに対して、40歳以下の層は特に強い魅力を感じるという。「中国青年報」が伝えた。

実店舗書店は夜の文化消費の重要な一環だが、ECの打撃を受け、家賃、水道料金、光熱費、人件費の高騰に苦しんで多くがつぶれていった。そんな中、三聯稲奮書店はネットで人気の書店になった。持続可能な運営をどのように実現するかがかねてよりの課題で、一方で家賃の免除といった政策によるバックアップは欠かせず、また一方で書店自身で活路を見いだし、「造血能力」を高めることも必要だという。

クリエイティブグッズは書店が生き残るための脱出口の一つだ。同書店の夜間消費では、クリエイティブグッズの売上高が増加を続け、書籍の売上高と伯仲するまでになった。同書店の主要消費層は若い人で、個性的で目新しい商品を好み、クリエイティブグッズにお金を使いたいと考えている。

音楽は夜の人の流れを引き入れる重要ツールだ。ストリートミュージシャンがいれば、人はそこに集まる。畢■(王へんに深のつくり)さんと彼のバンドは五棵松で副業として活動するストリートミュージシャンで、1年あまり路上で歌ってきた。1回のパフォーマンスで5時間は歌う。畢さんによると、「夜になると人の流れがどんどん大きくなる。最初に歌った時はお客さんは一晩で20人くらいだったが、今は300人になる時もあるし、もっと多い時もある。今年の中秋節(旧暦8月15日、今年は9月13日)連休期間には、五棵松を3回もぐるぐる回ったけれど、車を止める場所が見つからなかった」という。

ストリートミュージシャンはみなステージ部分の前にチップ受け取りコードを提示し、聴衆はQRコードを通じてチップを贈る。畢さんによると、「平日は一晩の収入が300元(1元は約15.4円)ほど、週末は400-800元になる。自分たちは収入が多いミュージシャンではない。今までで一番稼ぎが多かったのは7月6日で1千元以上稼いだ」という。

夜が更けると、ストリートミュージシャンの歌声はやむが、林君堯さんのような画家の筆は動き続ける。林さんは元々書店でアートエンジニアとして働いていたアーティストで、退職してから8年になる。作品の値段は仕上がり具合によって異なり、1点は35元から400元で、月収は1万元を超えるという。

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

| おすすめ写真

ランキング