中国で暗号法が可決 普段使っているのは「パスワード」ではない!? (2)

人民網日本語版 2019年10月31日13:24

具体例でみるパスワード

張さんが王さんを誘って食事をしに食堂に行くものの、それを他の人には知られたくない場合、張さんを「0」、王さんを「1」、「食堂」を「7」、食事を「9」と暗号化する。すると「0179」は、「張さんが王さんと食堂に食事に行く」という意味になる。その過程で、単語を数字に変えるというのが、最も原始的な「暗号」となる。

コアパスワードや普通パスワードは、国家秘密情報の保護に使われ、国家機密に属する。商用パスワードは国家機密以外の情報の保護に用いられ、公民、法人、その他の組織は法律に基づいて、それを使いネットワークや情報の安全を守ることができる。

暗号に的を絞った法律制定が必要な理由は?

王教授によると2018年に至るまで、暗号アルゴリズム・SM3で保護されているスマート送電ネットワークはユーザー6億人、高速道路のモニタリングシステムはユーザー4億人、銀行USBフラッシュメモリ証書はユーザー10億人をカバーしている。中国国内の半分のコンピューターネットワーク通信は、現在の暗号技術で安全を保障することができる。

しかし、今後、人工知能が急速に発展すれば、個人の安全、国家の安全にとって、暗号技術がますます重要になってくる。現在多くの人が使っているビッグデータやクラウドコンピューティング、金融サービス、自動運転、ドローンの背後では、暗号システムがその運用を保護している。

「暗号による保護がないというのは、家のカギを盗まれて、誰かが自由に自分の家を出入りしているにもかかわらず、自分はそれを全く知らないのと同じだ」と王教授は指摘している。(編集KN)

「人民網日本語版」2019年10月31日

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