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中国で有料自習室が人気 若者には「他律的」自己管理が必要? (3)

人民網日本語版 2019年11月06日12:55

有料自習室を開くために必要な資金は、数万元から数百万元までさまざまだ。ほとんどの有料自習室の料金体系は、回数カード、1ヶ月有効カード、3ヶ月有効カードの3種類を設定している。最短で30分単位で利用できるところもある。北京の有料自習室の営業時間は午前8時半から夜11時までで、時間単位の利用なら1時間12元、1日単位の利用なら60‐80元、1ヶ月カードなら980‐1500元、3ヶ月カードなら2400‐3120元となっている。1ヶ月カードや3ヶ月カードのほうが割安ではあるものの、ほとんどの人は回数カードを利用しているようだ。有料自習室スタッフの■さん(女性、■は口へんに苗)は、「自習室の利用者の80%は学生。社会人の割合は20%であるものの、売上に対する貢献度は50%になる。社会人は1ヶ月カードや3ヶ月カードを買う人が多い。社会人は仕事が終わってから『充電したい』という気持ちが強いというのが理由の一つ。もう一つは、学生にはそんなに経済力がないというのも原因だろう」と分析する。

前出の「斯是陋室自習室」創業者の李さんは、「当店の日中の稼働率は40%。でも夜になると80%になる。稼働率が55%以上になれば、家賃や光熱費など変動原価分が賄える。1日の稼働率が70%になれば、3年で投資を回収できる」と説明する。

■さんは、「有料自習室は手っ取り早く儲かるような業界ではない。当店には105座席あるが、毎月の変動原価分だけ稼ぐには、稼働率が25‐30%でなければならない。今の稼働率は最高で50%。投資した120万元を短期間で回収するのは至難の業だが、それは想定内だ」とし、「ここ数年、有料自習室が突然人気になった。でも、ある意味では、それはいいことだとは限らない。ホットマネーが流れ込む業界だと勘違いされやすいからだ」と語る。

李さんは、「単に勉強の場所を提供するだけでは、自習室が大きく発展することはないだろう。座席に限りがあり、利用できる層も限られているため、長期的な視点で見ると有料自習室が出せる利益には限りがある。自習室は家賃や光熱費などの固定費が高いし、市場を開拓するにも時間がかかる」との見方を示した。(編集KN)

「人民網日本語版」2019年11月6日

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