中国科学院ソフトウェア研究所は20日、中国初の比較的完全な量子プログラミングプラットフォームを発表した。すでにリリースされた機能には、主にコンパイラ、シミュレーター、モデル検出ツール、定理証明装置が含まれる。中国独自開発の量子コンピュータにより多くの関連ソフトウェアを提供する見通しだ。新華社が伝えた。
同プラットフォームは「isQ」と名付けられた。中国科学院ソフトウェア研究所の量子ソフトウェア研究チームが開発したもので、コンパイラとシミュレーターは同チームと清華大学コンピュータ科学・技術学部が協力し作成した。
中国科学院ソフトウェア研究所コンピュータ科学国家重点実験室の応聖鋼博士によると、同プラットフォームに含まれるコンパイラはまず高級言語で書かれた量子プログラムを指令集言語に変換し、それから別のツールにより処理を行う。シミュレーターは従来のコンピュータで量子プログラムの運行をシミュレートし、運行結果をチェックする。現段階の量子プログラムの設計とテストに対して重要な役割を果たす。モデル検出ツールは量子システムの各種性質の検証に使用できる。定理証明装置はチームが打ち出した量子Hoareロジックを実現した。量子プログラムが正確であるかを検証し、従来のコンピュータにおいて計算時間とストレージ容量の制限を克服し、大規模量子プログラムの設計に対して重要な支援を提供することができる。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年12月23日