「今後5年内に済南量子技術研究院を中心とし、院士及び国家傑出青年が率いる複数のハイレベルの各世代からなる研究チームを形成する。8-10の世界トップクラスの量子情報・量子テクノロジー先端研究室を重点的に設立し、20の教授レベルの研究員が率いる研究開発チームを作り、100人以上の規模を持つ高水準量子科学研究チームを形成する」。山東省済南市は30日、長期的に検討を進めてきた「済南量子情報科学センター建設発展計画」(以下「同計画」)を発表した。科技日報が伝えた。
同計画によると、済南市は量子通信、量子計算、量子精密測量、量子技術基準などの基礎研究と応用基礎研究をめぐり、量子情報科学センターを建設する。済南市を重要な国際的影響力を持つ高水準研究センター、量子情報科学国家実験室(準備中)済南拠点に押し上げる。筆者の調べによると、中国の量子テクノロジーの版図で重要な地位を占める済南市のこの措置は、量子テクノロジーの数多くの「盲点」で深い掘り下げを行うことになる。
同計画には、量子通信研究・実験プラットフォーム、若干の量子技術コア部品研究プラットフォーム、量子精密測量研究プラットフォーム、量子計算研究プラットフォーム、量子技術基準研究プラットフォーム、軍民融合発展研究プラットフォームという6大研究プラットフォームが含まれる。その建設を実現するため、済南市は各種資源を集め、同計画に注入し、量子テクノロジーの基礎研究から産業化までのチェーンの形成を目指し、さらには、これを「1000億元クラス」の産業に押し上げていく。
量子テクノロジーは未来の競争のコマンディング・ハイツ(戦略高地)だ。山東省は2010年より量子技術の研究を大量の資源でサポートし、量子技術の実用化と工学化を促している。済南市は世界最大規模で機能が最も多い実用化量子通信ネットワーク「済南量子通信試験ネットワーク」、及び世界初の商用化された党と政府機関量子通信専用ネットワークを構築している。(編集YF)
「人民網日本語版」2019年1月31日
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