「長征5号B遥1」ロケットが発射場に到着、4月下旬に初飛行へ

人民網日本語版 2020年02月06日14:26

 中国有人宇宙事業弁公室の情報によると、有人宇宙ステーション事業向けに開発された「長征5号B遥1」キャリアロケットがマニュアルに基づき、工場から出荷される前の各種開発作業を終え、今月5日に無事に文昌航天発射場に運搬され、到着した。科技日報が伝えた。

 同ロケットは発射場でまず、宇宙ステーションコアモジュール試作機と共に発射場合同訓練を行い、主に宇宙ステーションモジュール打ち上げ任務の試験打ち上げフローを検証する。計画によると、発射場における合同訓練終了後、同ロケットは次世代有人宇宙船試験船を搭載し、4月中・下旬に初飛行任務を遂行する。

 同ロケットは長征5号を基礎とし、シリーズ化・モジュール化・コンビネーション化というアプローチに基づき開発された新たな大型ロケットで、中国初の一段半式の大型ロケットでもある。主に近地球軌道大型宇宙機の打ち上げに用いられ、中国有人宇宙ステーションモジュールなどの重大な打ち上げ任務を担当する。同ロケットの全長は約53.7メートル、直径は5メートルで、直径3.35メートルのブースターを4基搭載。フェアリングの全長は20.5メートル、直径は5.2メートル。無毒・無汚染の液体酸素・液体水素・ケロシンを推進剤としており、離陸質量は約849トン、近地球軌道の積載能力は22トン以上で、現時点では中国近地球軌道の積載能力最大のキャリアロケットだ。

 長征5号シリーズは年内3回の打ち上げを予定している。長征5号Bキャリアロケットは次世代有人宇宙船試験船を打ち上げ、長征5号は火星探査機と月探査機「嫦娥5号」をそれぞれ打ち上げる。(編集YF)

 「人民網日本語版」2020年2月6日

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