自宅での「自己隔離」生活を潤い与えてくれる文化テイスト

人民網日本語版 2020年02月07日15:23

 外出を極力減らし、自宅で「自己隔離」生活を送ることは、新型コロナウイルスによる感染予防・抑制のために必要不可欠。しばらくはあちこち出歩くことはできないが、充実して豊かな精神文化でそのマイナスを十分に補うことで、「自己隔離」生活も普段の生活と変わらず素晴らしいものになるはずだ。マウスをクリックするだけで、全国各地にある博物館に所蔵されている精巧で美しい展示品を、オンライン展示ホールで思う存分鑑賞できる。スマホを使えば、図書館のオンライン蔵書を遠隔利用できる。パソコンの前に座るだけで、オペラのハイビジョン実況録画を鑑賞することができる。感染予防・抑制期間中、図書館や美術館、劇場、公園など数多くの文化施設が臨時休館・休園を余儀なくされているが、各種多様なオンライン文化活動が、人々の「自己隔離」生活に彩を添える様々な手段を提供している。たとえ自宅から一歩も外に出なくても、精神文化に対する需要を十分に満たすことは可能になっている。人民日報が報じた。

ネットライブ配信やバーチャルリアリティ(VR)、ショート動画、バーチャルタッチなど、さまざまな文化資源がネット上でリリースされていることは、新技術によるサポートと応用と切っても切り離せない。2019年全国美術館館蔵精品展出季サイトのネット展示プラットフォームにはVRホールが設けられ、動画、音声、アニメーションなどを用いて美術館内部や展示品の様子が再現されている遼寧省の瀋陽故宮博物院は360度観光地バーチャル・ガイド・システムを用い、マルチメディアによって、瀋陽故宮の建築構造や一部文化財を展示している。天津市の天津名流茶館は、ニューメディアを使って天津相声(日本の漫才に相当)のショート動画を公開すると同時に、ライブ配信によって茶館自体をオンラインの世界に移行させている。このように、「インターネット+」スタイルのプラットフォームを搭載し、多種多様な新形式や新技術によって、従来の文化展示方法の枠を打ち破り、ネット文化の資源を絶えず充実させている。また、人々が文化生活に関わる体験方式を更新し続け、たとえその場に行くことができなかったとしても、臨場感あふれる体験を可能としている。

現在のこの特別な休暇期間に手軽に様々な文化を体験できることはまた、文化サービスによる思いやりを示していると言える。中国国家図書館は、中国語・外国語書庫および特別書庫の開放サービスを実施しているほか、公開講座もオンラインでの視聴が可能になっている。動画公開サイトや音楽配信アプリは、映画作品の無料視聴や楽曲制限なし視聴サービスを行っている。感染予防・抑制に関するオンラインの電子書籍、親子向け音声ブック、各年齢層をカバーした無料オンライン授業など、関連施設は閉館中でも、オンラインサービスは引き続き提供されている。「年中無休」の文化サービスは、精密かつ細分化された設定と豊富な質の高いコンテンツ、多様で便利な選択肢によって、人々の「自己隔離」生活に、尽きることのない精神的滋養を提供し、一見すると単調で変わり映えのない日々に潤いをもたらしてくれる。

大いに学び、リラックスし、開放的で内容に富み、効率性が高い文化サービスが人々の心を潤し、「自己隔離」の日々をより味わい深く充実したものとし、より豊かな精神世界をもたらしてくれる。(編集KM)

「人民網日本語版」2020年2月7日

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