さらに、船点をアレンジして作ったのが「金魚」が泳ぐ石鉢。花を咲かせた浮草が浮いているほか、石の上には水鳥がおり、水面の波紋まで再現されるなど、非常に情緒あふれる仕上がりになっている。

「この金魚鉢はゼリーでできており、躍動感を出し、壊れにくいようにするために、魚や水草などは何度かに分けて配置した。総じて言うと、大切なのはやっぱりアイデア」と李さん。
無形文化遺産も「面白く」なれる
先ごろ李さんは、中国の伝統手工芸を紹介するライブ配信にゲストとして出演し、多くの若者の間で好評を博したものの、「世の中で流行っているわけではないし、ゆっくりとこれらを鑑賞する人も少ない。この『熱』も一時的なものになるのではと、心配だった」と話す。

李さんの本職はフードスタイリストで、できるだけ多くの「船点」の作品を作り、それを撮影して資料として保存するほか、一人でも多くの人に「船点」や伝統文化に注目してもらいたいと、ライブ配信やショート動画などを活用している。
そんな李さんは、「伝統的な船点のほとんどは単品がメインで、セットの作品はほとんどないため、多くの人は味気ないと感じてしまう。そのため、今後、船点を作る時は、シーンをうまくアレンジすれば、もっとユーモラスで、楽しめる作品になり、多くの人に楽しんでもらえるようになると思う」と、今後の計画について話す。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年5月14日
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