中国科学院昆明動物研究所がこのほど明らかにしたところによると、同研究所の研究者は初めて動物モデルを利用し、授乳によってジカウイルス(ZIKV)の感染が広がることを証明した。関連成果は学術誌「Clinical Microbiology and Infection」のオンライン版に掲載された。科技日報が伝えた。
ジカウイルスは主に蚊を媒介とし、または感染した精液を通じ性行為により感染する。研究によると、ウイルスは妊婦に感染すると胎盤を通じ、胎児の脳に感染することで小頭症を引き起こす。最近の臨床報告によると、ジカウイルスに感染した母親の母乳から、ジカウイルスRNAの断片及び感染性ウイルス粒子を検出できる。授乳中の母がジカウイルスに感染すれば、新生児も感染するという報告は、自然な授乳の安全性への懸念を引き起こした。論文の連絡著者で、同研究所の鄭永唐研究員は「これはジカウイルスが授乳により乳児に感染するかという、重要な科学的問題を提起した」と述べた。
研究者がI型インターフェロン受容体をノックアウトしたマウスと野生型のC57Bl6マウスを利用し感染モデルを作ったところ、ジカウイルスが母乳により生まれたマウスに感染し、生まれたマウスの神経系の病変と症状を引き起こすことが分かった。自然授乳または人工授乳の感染モデルのうち、ジカウイルスはまず子マウスの肺組織の中で増殖し、それからその他の組織・器官に拡散した。人類の母乳には大量の抗ウイルス活性成分が含まれ、ジカウイルス感染を抑制する可能性がある。ジカウイルスの母乳による感染リスクをさらに評価するため、研究者は人類の母乳とジカウイルスを混ぜ合わせ、野生型の子マウスに人工授乳した。その結果、人類の母乳には一定の抗ジカウイルス活性があるものの、ジカウイルスの感染を遮断できないことが分かった。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年5月19日
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