オリンピック開催延期は日本チームにとってプラスだと語る宮崎義仁本部長。
中国卓球チームの東京オリンピックでの戦いにおいて最大のライバルとなる日本卓球チームは、現在すでにトレーニングを再開している。日本卓球協会強化本部の宮崎義仁本部長は先ごろ取材に対し、東京オリンピックの延期は日本チームにとってプラスだと述べた。北京日報が伝えた。
宮崎本部長は、東京オリンピック開催の1年延期は、主力チームメンバーが主に若い世代である日本卓球チームにとってマイナスよりプラスのほうが大きいと見ている。宮崎本部長は、「張本智和や伊藤美誠、平野美宇といった20歳以下の選手は、1年という時間をかけて精神面や技術面をさらに磨くことができるため、オリンピックの延期は彼らにとってプラスの意義がある」と述べた。
中日双方は昨年から青少年分野で一連の協力を展開。
宮崎本部長は中国の卓球界とも広く交流している。取材中、宮崎本部長は、中国卓球協会の劉国梁主席が就任後に進めている青少年育成体系を非常に称賛していた。2001年、日本は小学生のナショナルチームを作り、12歳以下の選手たちの育成強化をスタート。張本選手や伊藤選手など、今では中国卓球チームの主なライバルとなっている選手たちはいずれもこの育成計画の成果だ。2019年、劉国梁主席は日本を視察し、中日の卓球協会は早速青少年分野で一連の協力と相互交流を展開した。宮崎本部長は、「中国が少年卓球人材の育成を重視し始めたことで、日本はさらに危機感を持った」と話す。
取材の際、宮崎本部長は、来年開催される東京オリンピックで、「中国チームには我々に1枚金メダルを残しておいてほしい。2枚というのは過分な要求でお願いできないけれど」と笑った。 (編集AK)
「人民網日本語版」2020年6月5日