復旦大学付属華山病院感染科科長の張文宏氏は21日、姚明愛心基金会と医道Appが共同で開設したライブ配信スタジオ内で、青少年のスポーツトレーニングに関する話題に触れた際に「北京で最近起こった感染症のぶり返しに驚くべきではなく、これを理由に自宅に引きこもり運動したい子供を閉じ込めるべきではない。感染対策の常態化を背景とし、大多数の人は完全に以前のように動くことができる。青少年にとっては特に動くことが必要だ」と述べた。科技日報が伝えた。
張氏は、「北京の感染対策には非常に自信を持っている。北京新発地における今回の感染症のぶり返しは海鮮市場関連であったため、一部の人は内心『過去が再来』するのではとつぶやいている」と強調した。張氏は「北京の状況は年初の武漢とはまったく異なる」とした上で、「北京の今回の感染には2つの特徴がある。1つ目は対応が非常に早かったことだ。最初の数人を除き、その後の感染者はほとんどPCR検査によって判明した。2つ目は、重点的な対策措置を講じた。感染が発生した場所で重点的に防御しており、北京全体の社会・経済は今回の感染によりストップしていない」と分析した。張氏は、「今回の感染は社会各界に警鐘を鳴らした。国内の新型コロナウイルス新規感染者を完全にゼロにするのは容易なことではない。世界的に感染が続いていれば、中国でも各種ルートにより感染者が発生する。我々が感染対策で目指すのは、感染者をゼロに近づけることだ」と述べた。
張氏は、「新型コロナによる感染症はまだ一定期間続く。常態化感染対策の要求に適応するため、運動のし方を工夫するか、新たな運動習慣を養うべきだ」と指摘した。
張氏は、「現在大多数の地域では、外に出て運動するリスクが低い。開けた環境もしくは換気条件の良好な室内であれば、団体の運動であっても問題は大きくない。ただ、運動する際に衝突した場合、相手に怒鳴りつけないよう注意すべきだ。今や夏休みが近づき、保護者は自宅に長くこもっている子供たちに、なるべく運動させるよう注意すべきだ。できるだけ早く正常な運動のリズムを取り戻させるべきだ」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年6月23日