今月22日早朝、清華大学の大学病院前に、PCR検査の検体採取を待つ人が長蛇の列を作っていた。同病院前の空きスペースに設置された検査テントは、紫外線消毒機能を備え、冷房もあるためそのテント内の温度は25度に保たれている。中国新聞網が伝えた。
医療従事者は、紺色の検査テントの2つの穴から両手を伸ばし、PCR検査のための検体を採取することができる。
この検査テントは、日に当たることなく検体を採取できるほか、雨が降っても濡れる心配がないため、さまざまな天候下で検体採取を実施することができる。
検査テントの近くには、救急車のような移動式検査ボックスも設置されている。ボックスの両側では、看護師2人がそれぞれ検体採取を行うことができるようになっている。同ボックスには車輪が付いており、いつでも牽引車で牽引して必要な場所に移動して検体採取を行うことができる。
検査ボックスは、陰圧で隔離でき、冷房、紫外線消毒機能などの機能を備えているため、暑さの厳しい真夏でも、室内を20度ほどに保つことができる。
清華大学の大学病院の武剣院長は、「『同方威視』が研究開発したこの検査テントと移動式検査ボックスは、北京市における新型コロナウイルス感染拡大を食い止めるための山場である今、北京市が厳しい暑さという難問を解決し、医療従事者が比較的快適な環境下で検体採取を展開できるようサポートし、検査の安定性と持続性を保障している。そして、この2種類の設備は、PCR検査の受検者と接触する必要がないため、医療従事者を感染から守ることができる」と説明する。(編集KN)
「人民網日本語版」2020年6月23日