外資が引き続き中国市場の成長を見込んでいる訳は? (2)

人民網日本語版 2020年07月08日10:08

長期にわたり、中国は改革を深化させ、開放を拡大することにより、公平、透明、予想可能なビジネス環境づくりに力を注いできた。世界銀行の「ビジネス環境の現状2020」によると、中国は2年連続で、最もビジネス環境の改善が見られた上位10ヶ国・地域にランク入りしている。中国のビジネス環境改善は、外資系企業にも高く評価されている。2019年の中国・EU(欧州連合)商会の調査報告によると、企業の40%が中国市場は対外資企業の制限を緩和しているとの見方を示し、81%が中国のイノベーションの道がビジネスチャンスをもたらすと考えていた。

今年1月1日、「外商投資法」とその実施条例が正式に施行され、法律・法規の面で、参入前内国民待遇とネガティブリストによる管理モデルが確立され、外資の中国における利益が強力に保障されるようになった。世界銀行が発表した「ビジネス環境の現状2020」において、中国は、司法行政の質改善指標において17ポイントを獲得しており、世界の他の全てのエコノミーを上回った。最近発表された2020年中国全土外資ネガティブリストは、40項目から33項目に減り、自由貿易試験区の外資参入ネガティブリストは37項目から30項目に減った。

中国の対外開放水準が向上を続けるのに伴い、多くの多国籍企業がビジネスチャンスを速やかに手にしている。昨年、3期にわたる重大外資プロジェクトが実施されたのをベースに、今年も中国は第4期の重大外資プロジェクトを実施している。例えば、エクソンモービルが100億ドルを投じた広東省恵州市のエチレンプロジェクトは最近、クラウド着工セレモニーを開催した。

新型コロナウイルス感染拡大防止対策と対外開放を両立させているのを背景に、外資は中国の成長を見込んでいる。

対外開放は中国の基本的な国策で、新型コロナウイルス流行下でも、中国は依然として国の扉を開けて、建設を続け、外資参入と外資企業の企業活動・操業再開のための条件を整えるために全力を尽くしてきた。中国が新型コロナウイルス感染拡大の防止対策を実施する山場となっていた時期も、ビジネスや科学関連の活動をするために中国に来る必要のある外国人には査証(ビザ)を発行してきた。そして、中国が感染拡大を封じ込め、海外からの感染者進入を防ぐ水際対策が重要となっている状況下でも、中国は、感染拡大防止対策と経済社会の発展を同時に推進できるよう計画し、開放を拡大しながら、企業活動・操業再開推進を堅持し、「グリーンチャンネル」などを設置して、ビジネス関係者が往来できるようサポートしている。中国・米国商会が5月に発表した「中国にある米国企業」白書によると、新型コロナウイルス感染が世界中で拡大している中、ほとんどの米国企業は依然として中国市場の成長を見込んでおり、長期的に中国市場に戦略的投資を行う価値があると考え、対中国投資を増やすことを検討している。

世界で新型コロナウイルス感染が拡大している中で、中国は対外開放の歩みのペースを決して緩めていない。中国は投資・貿易の自由化を積極的に推進し、ビジネス環境を継続的に改善しているのを背景に、中国国内市場は急速に回復している。これが、外資が中国市場の成長を見込んでいる根本的な原因と言えるだろう。(編集KN)

「人民網日本語版」2020年7月8日

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