中国株の暴騰はなぜか?持続するか?世界のメディアが熱く議論 (2)

人民網日本語版 2020年07月09日11:20

7日夜には、中国証券監督管理委員会元主席の肖鋼氏が浦山講壇と中国金融四十人論壇(CF40)孫冶方悦読会で、「党中央はこれまで今ほど資本市場を重視したことはなく、資本市場の変革は3つの新情勢に直面している。中国経済は高速成長の段階から質の高い発展の段階へと移り、経済成長の原動力がこれまでの要素による駆動、債務による駆動から徐々にイノベーションによる駆動へと転換している。中国経済はモデル転換とバージョンアップを遂げているところで、構造の最適化という重要な段階にある」と述べた。

米CNBCの報道では、ブレークリー・コンサルティング・グループのチーフ投資ストラテジストのバックワルド氏は6日、「中国が新型コロナウイルス感染症をよりよく抑制するのにともなって、経済が持続的に回復するようになり、これに政策による支援が加わって、中国株式市場は真正面から追いつき追い越すタイミングに入った。過去10数年間にわたり、国際株式市場の動きは米国市場に大きく後れを取っていた。上海総合指数をみると、2007年の最高値に比べて50%以上も値下がりしている。もしかしたら中国市場は今、正面から追いつこうと動き出したところかもしれない。あるいは今はアジアの時代の訪れかもしれず、アジア各国は米国よりもうまくウイルスを抑制しているようだ」と述べた。キャピタル・エコノミクスのアジア経済首席専門家のウイリアムズ氏は、「中国大陸部市場に足を踏み入れた外国人投資家もこのことをはっきりと見ている。中国経済は感染症の後も反転上昇を続けている。中国は世界の大半の国よりもよりうまくやっているが、グローバル経済はなお大変な状況にある」との見方を示した。

前出の董氏は、「中国株式市場の今回の上昇は強気市場ではなく、取引量が反転増加したに過ぎない。中国株式市場は今、3つの不確定要因に直面している。1つ目は感染症の中国経済への影響がまだ完全に出尽くしていないこと、2つ目は欧米の感染症の拡大が中国企業の輸出と海外業務に大きな打撃を与えたこと、3つ目は米国が中国経済を全面的に包囲して圧力を加えたことの結果が、今はまだ確定していないことだ。この3大不確定要因がなお存在する状況で、強気市場がこれほど早く訪れることは ない。来年上半期になって、3大不確定要因がはっきりすれば、A株は必ず新たな強気市場が始まり、周期の長い強気市場になる可能性がある」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2020年7月9日

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