中国科学技術大学が23日に明らかにしたところによると、同大の近代物理学部の「核検出・核電子工学国家重点実験室」の王堅氏のチームが2年間の研究開発を経て、赤外線による微弱信号の検出、高利得敏感増幅、暗電流及びバックグラウンドノイズの抑制、高真空低温パッケージング、高精度デジタルロックイン増幅などのキーテクノロジーを確立し、赤外スペクトルスキャンの天光背景測量装置の開発に成功した。関連成果は同分野の著名誌「JATIS」に掲載され、同時に特許を出願し取得した。科技日報が伝えた。
2.5−5μは熱赤外線の波長の始まりで、地上観測の重要な窓口エリアとなっている。天光背景の強度が極めて低く、検出器の出力信号がnA級を下回るため、研究チームはロックイン増幅技術を使い、騒音に埋もれた信号の抽出に成功した。検出器の暗電流による影響を弱めるために、検出器はマイナス150度以下に冷却された。装置がもたらす背景熱騒音を克服するために、低温に適したチョッパーと光学の設計を行った。地上の大気の吸収効果を克服するために、地上赤外線望遠鏡は大気の若干の窓口でしか観測できない。研究チームは検出器の2.5−5μの波長における強反応の性能に基づき、線形可変フィルターの同波長における線形可変の特徴を利用し、同波長で連続的にスキャン・観測を行う赤外点光背景測量装置を開発した。(編集YF)
「人民網日本語版」2020年8月25日
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