世界最大のナノテク実験装置、ユーザーに開放

人民網日本語版 2019年10月25日12:58

第5回二次元材料国際会議が22-24日にかけて、江蘇省蘇州市で開催された。会議で取材した情報によると、蘇州市工業パークに位置するナノテク真空相互接続実験装置(ナノX)が、中国内外のユーザーに全面的に開放された。科技日報が伝えた。

これは中国初の、真空相互接続技術に基づくナノテク大型実験装置であり、世界で最大規模のナノテク実験装置でもある。

ナノXは中国科学院、江蘇省、蘇州市、蘇州市工業パークの4者が共同で投資を行った。中国科学院蘇州ナノテク研究所が建設を担当。この装置は材料成長、部品加工、試験・分析を一体化させている。初期投資額は3億2000万元(1元は約15.4円)で、2期は3億6800万元を予定。

ナノXは今年6月に1期プロジェクト(小型検証装置)の全体検収を終えた。ナノXの1期はナノ材料表面もしくは界面の調節を大まかに実現し、異質材料の集積の難題を解消した。ナノXの2期は建設中で、完成後は1期からさらに改良される。例えば低次元量子材料・部品の研究開発、超伝導量子ビットの新型製造工法の模索などを行う。

中国科学院蘇州ナノテク・ナノバイオニクス研究所副研究員の李坊森氏は「ナノXの1期プロジェクトはすでに世界のユーザーに開放されている。ナノXによるナノテク研究開発を希望するチームは、ネット上で申請できる。すでに大学、科学研究機関の研究チームの他に、ナノテク分野の企業からも申請を受けている」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2019年10月25日

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