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宇宙飛行士はなぜ船外活動するのか?

人民網日本語版 2021年07月07日14:56

北京時間4日、有人宇宙船「神舟12号」の乗組員による船外活動が行われた。活動は約7時間にわたって緊密に連携して行われ、午後2時57分、今回の船外活動で予定されていたすべての任務を完了し、宇宙飛行士の劉伯明氏と湯洪波氏が安全にコアモジュール「天和」に帰還した。これは中国の宇宙ステーションにおける初の宇宙飛行士船外活動の成功を示している。光明日報が伝えた。

宇宙飛行士はなぜ船外活動を行うのだろうか。船外ではどのような任務を遂行するのだろうか。

宇宙遊泳とも呼ばれる船外活動とは、宇宙飛行士が有人宇宙船のクルーモジュールを離れ、宇宙に入る活動を指す。宇宙環境が過酷なため、宇宙飛行士は無重力、低気圧、不安定な気温、強い放射線など数多くの挑戦に直面する。

ロボットまたは自動化技術は通常、人類による船外活動の代替案だ。だが現在は、予定以上の任務を遂行できる、もしくは既知の任務範囲を超えたロボットの設計コストが高いうえ、技術も成熟しておらず、完全に人類の代わりになることはない。一方で、宇宙飛行士の船外活動の方が効率が高く、そして想定外の故障やアクシデントに対応しやすい。高層ビルの建設に作業員と起重機が必要なように、船外活動は宇宙飛行士とロボットが共同で行う必要がある。

アメリカ航空宇宙局(NASA)は、「宇宙飛行士が船外で衛星またはその他の宇宙機の整備ができれば、地球に持ち帰り修理する必要がなくなる。船外で科学実験を展開することで、科学者は宇宙環境が異なるものにもたらす影響を知るうえで役立つ。宇宙飛行士はさらに船外で新設備のテストを行える」との見方を示している。

宇宙飛行士は船外活動中、主に衛星の捕捉と整備、バッテリー交換、船外整備、外部宇宙機モジュールの組立及び連結、特殊実験やテストなどを行う。

NASAの宇宙飛行士はかつて、船外活動でスカイラブ、ソーラーマックス衛星、ハッブル宇宙望遠鏡などの宇宙機を修復した。国際宇宙ステーションのバッテリーを何度も交換し、故障した設備の緊急修理を行った。一方で、ロシアの宇宙飛行士は船外活動で宇宙ステーションの「サリュート」を修復し、「ミール」の組立・整備を行い、さらに国際宇宙ステーションの内壁のヒビに「パッチ」を当てた。(編集YF)

「人民網日本語版」2021年7月7日

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