卒業シーズンを迎えている中国の各大学ではこのところ卒業式における学長のスピーチが話題を集めている。学長たちが個性あふれる「贈る言葉」を次々と披露しているが、そんな中、山西大同大学の馮鋒学長の「贈る言葉」が「ユーモアセンスがピカイチ」と話題になっている。環球網が報じた。
山西大同大学の馮鋒学長(画像は微信(WeChat)公式アカウントから)。
馮学長は卒業生に向けて、「これから、皆さんは幾度となく未知のチャレンジに遭遇することになるでしょう。しかし、そんな時もネガティブな感情を正しく整えることをマスターしなければなりません。頑張らなければならない時は、自分自身の気持ちをガンガン奮い立たせ、落ち込んだ時はほっこりする『チキンスープ』のような言葉で自分を慰めましょう。朝9時から夜9時まで週6日働くワーカーになってからまで、リベンジ夜更かしをしたり、大きな目標を掲げたかと思えば、すぐに遊び惚けるようなことはしないでください。疲れ切ってしまうと、あなたの『ハイライトシーン』は、ショート動画より短くなってしまうことになりかねません。そんな知らせは、私も、母校も決して聞きたくなどありません。たとえ、レンガ運びのような3Kの仕事であったとしても、ポジティブに、向上心を抱き、元気いっぱい頑張って働き、しっかりご飯を食べてください」と、中国のネットで人気のホットワードをふんだんにちりばめた「贈る言葉」を披露した。
そして、「ラッキーなだけの成功は当てにはならず、羨む気持ちも行動が伴ってこそ、初めて意味をなします。これまで味わったことのないような暮らしをしたいなら、これまでやったことの無いようなことをすべきでしょう。なかには行き詰ってしまい、『寝そべり主義』を羨む人もいるかもしれません。でも本当に寝そべっていたら、最終的に笑い者になってしまうのは、実は自分自身であると気付くことになると、私ははっきり断言できます」と呼びかけた。
さらに、「ここに座っている皆さんを見ると、スーパーアイドルの笑顔でも皆さんほど輝いていないと、本当に感じます。夏の正午の日差しでさえ、皆さんほど眩しくありません」と語った。
馮学長が卒業式で卒業生に向けた「贈る言葉」を披露するのは今年を含めてすでに6回目。あるメディアの報道によると、2019年、馮学長は、感動的ながら、極めてフレンドリーな「贈る言葉」を披露し、卒業生6888人から58回の高らかな拍手が送られたという。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年7月9日