新疆維吾爾(ウイグル)自治区喀什(カシュガル)地区英吉沙県薩罕郷石榴村で、赤い屋根の低収入者向けの住宅が道路両側にずらりと並んでいる。屋根に設置されているソーラーパネルが日差しを浴び輝き、電気に変換し、現地の人に太陽の恵みをもたらしている。科技日報が伝えた。
「この深い色の板は発電できるだけでなく、私たちに收入ももたらす」。薩罕郷石榴村に住む奥布力・奥斯曼(62)さんは、ソーラーパネルの話題に触れると、喜びの表情に満ちた。この長期的かつ安定的な收入は、彼に自信を持たせている。
「子供たちがそばにおらず、年老いた夫婦2人だけだ。67アールの耕作地があり、小麦、とうもろこし、綿花を栽培し、1年苦労して良くても收入は1万元(1元は約17.1円)がやっとで、切り詰めた生活を送っていた。しかしソーラーパネルは毎週1回拭くだけでいい収入が得られる」。この深い色の板は2018年1月より、彼の家庭に1四半期当たり700−800元の増収をもたらしている。
これは特別なケースではない。石榴村では、大病を患っている人、高齢者、身寄りがない人、労働力のない低所得者は、ソーラーパネルで安定的な収入を得ることができる。英吉沙県政府は2017年、薩罕郷100の貧困世帯にソーラーパネルを設置した。このパネルは約20年にわたり連続的に発電できる。この長期的かつ安定的な収益は、現地の人に多くの收入をもたらした。
タクラマカン砂漠に隣接しているカシュガル地区は、光熱資源が豊富だ。年間の日照時間は約2550−3500時間で、日照率は60−80%、年間太陽放射量は1平方メートルあたり5430−6670MJ。太陽光発電による貧困者支援プロジェクトの遂行に適しており、経済効果が安定している。現地は豊富な光熱資源を利用し、太陽光発電による貧困者支援産業の発展に力を入れている。
国家電網カシュガル電力供給公司発展企画部の李飛部長は、「カシュガル地区は現在まで、莎車、巴楚、英吉沙など6県の206の村で、6万7600kWの規模にのぼる38カ所の太陽光発電貧困者支援発電所を建設しており、1万76世帯が恩恵を受けている」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年7月14日