中国気象局気候変化センターが作成した「中国気候変動青書(2021)」が4日に発表された。同青書により、気候システムの総合的観測と複数の重要指標から、気候システムにおいて温暖化が進行しており、異常気象現象によるリスクの可能性がさらに高まっていることが指摘された。人民日報が伝えた。
同青書によると、2020年の地球の平均気温は工業化前の水準(1850-1900年の平均値)より1.2度高くなり、整った気象観測記録が行われるようになってから最も暖かかった3年のうちの1年になったという。国家気候センターの巣清塵副センター長は、「中国は世界の気候変動の影響を受けやすく、その影響が顕著なエリアであり、温度上昇ペースが同期の地球の平均レベルを明らかに上回っている」と説明した。
同青書は、「1961年から2020年までの中国の平均降水量は増加傾向にあり、10年ごとに5.1ミリメートル増加した。江南エリア東部、青蔵高原(チベット高原)中北部、新疆維吾爾(ウイグル)自治区の北部と西部の降水量の増加ペースが特に目立った」と指摘した。
また中国の植生カバー率が安定的に上昇し、緑化が進んでいる。2016-2020年は植生指数が2000-2019年の平均値を6.0%上回り、2000年以降で植生の状況が最も良好な5年間となった。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年8月5日