
上海博物館は「鼎盛千秋——上海博物館受贈青銅鼎特別展」の会期中、大克鼎の形をしたクリエイティブなアイスクリームを毎日500個限定で特別販売し、話題となっている。「広州日報」が伝えた。
このアイスは独特の形をしており、数量限定のため、値段は少々高い。こんなアイスを欲しいと思うだろうか。市場の反応を見ると、購入者は非常に多いという。今年の夏は文化的要素をちりばめたクリエイティブアイスが人気で、各地の観光地や博物館ではたいていこうしたアイスが売られている。三星堆の青銅仮面、広州の高層ビル「小蛮腰」、西安の城壁、武漢の黄鶴楼、敦煌莫高窟を象徴する建築物「九層楼」、故宮の建物屋根の神獣……さまざまな種類があって、「なんでもあり」の状態だ。報道によれば、すでに100種類を超え、価格は15-20元(1元は約17.0円)という。
観光客にとっては、観光地のクリエイティブアイスは新たな消費であり、新たな選択肢の提供だといえる。あるネットユーザーが「エンジュの木の下でエンジュの形のアイスを食べて、撮った写真をSNSにアップして、たくさん『いいね』をもらう。なかなか楽しい旅行体験だ」と発信していることからも分かるように、クリエイティブアイスはただ暑いから、喉が乾いたから食べるだけのものではなく、ぜひ食べてみたいもの、人と体験を共有する「ツール」であり、「付加価値体験」を提供してくれるものなのだ。インターネット時代の今、観光客は個性的なクリエイティブ商品により高い要求をするようになった。そんな中、クリエイティブアイスは新鮮さと個性でひときわ輝いている。
消費者からの反応を見ると、クリエイティブアイスへの評価には「高い」、「美味しくない」、「写真映えする」といったキーワードか含まれている。クリエイティブアイスは形が複雑なので、値段が高くなるのは仕方ない。しかし食品として考えると、安全であることを前提に味を改良し、たくさんのフレーバーが選べるようにすることが重要だ。
観光地にとっては、クリエイティブアイスが「各地で花を咲かせている」状況は進歩を意味する。これはアイスであると同時に、クリエイティブ商品でもある。その主要「原材料」は文化的要素であり、動かすことのできない文化財や名所旧跡、ランドマーク建築を親しみやすいアイスの形にして、観光客の前に差し出しているのだ。中国には文化的遺跡がいたるところにあり、レンガの1つ1つ、瓦の1枚1枚に文化がつまっており、自然の山にも川にも文化的にまつわる物語がある。クリエイティブアイスは季節商品で、夏が終わればオフシーズンになる。それならば、クリエイティブ食品をさらに発展させていくにはどうすればよいかについて、発想を広げて考えてみてはどうだろうか。おやつや土産物など、「博物館や観光地の文化的要素を自宅まで持って帰れる」商品であれば、どんなものであっても一度試してみる価値はあるだろう。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年8月6日
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