中国の若者が最初の仕事で重視するするのは何か?

人民網日本語版 2021年08月13日11:26

初めて社会に出て働く若者は、一般的に最初に就く仕事を通じて学生から社会人に生まれ変わる。中国青年報社がこのほど働く人1533人を対象に行った調査によると、最初の仕事を選ぶ時に重視することでは、「賃金・待遇がよいか」(55.4%)と「業界に将来性があるか」(53.0%)が一般的に重視されている。また回答者の66.0%が、「最初の仕事を通じて社会人経験を身につけるべき」と考えていることがわかった。「中国青年報」が伝えた。

調査に回答した人のうち、新卒者が30.3%を占め、社会人経験1年未満の人が12.9%、1-3年の人が23.5%、4-5年の人が16.9%、6年以上の人が16.4%だった。

賃金・待遇と業界の見通しが最初の仕事選びで特に重視される

王志保さんは働き始めて1年未満の新人で、現在は北京にある企業でデータ分析の仕事をしている。「大学を出て最初に就いた仕事はまずまず期待通りだった。予想と違っていたのは、最初は技術関連の仕事を希望していたが、今の仕事の方が業務におけるニーズが高かったことだ。実際に働いてみて、純粋に技術的なポジションは要求レベルが高いことが分かった。自分はコンピューターを専門に学んだわけではないので、技術関連の仕事をするなら学ばなければならないことがあまりにも多ければ、データ分析の業務に転換したのも悪い選択ではなかった」という。

調査では回答者の51.1%が「最初の仕事は予想通り」と答え、「予想と違う」は31.7%、「よくわからない」が17.2%だった。

大学で応用統計学を学んだ白淼丹さんは以前は北京のインターネット企業でデータ分析の仕事をしていた。「最初の仕事は予想とあまり一致していなかった。統計モデルをたくさん使用すると考えていたが、働いてみると不要だとわかった。その大きな理由は、実際の仕事で出てくるデータは、大学で扱っていたデータのような規則性のある整ったものではないからだ。おまけに規模の大きな企業では、個々の社員が担当するのは相対的に単一で固定されている」という。

白さんは今の仕事を選ぶ際、ネット業界の背景をより重視したと言い、「今の職場の環境では、より先端の知識を学ぶことができ、仕事の雰囲気も相対的にカジュアルだ。賃金・待遇も重視している。ネット業界は賃金・待遇が相対的に高かった」と話した。

最初の仕事を選ぶ時に重視するのは前出の賃金・待遇と業界の将来性のほか、「自分の専攻とマッチするか」(49.6%)、「そのポジションに発展の可能性があるか」(48.8%)、「仕事の安定性」(35.0%)、「自分の興味関心に合致するか」(29.2%)、「チームの雰囲気がよいか」(22.4%)などだ。

相対的に見て、「職場が自分の好きな都市にあるか」(19.2%)、「定住の問題を解決できるか」(18.3%)、「企業の知名度」(17.5%)、「残業の有無」(13.1%)などを重視する割合は低かった。「仕事があるなら何でもよい」とした人はわずか5.8%だった。

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

| おすすめ写真

ランキング

  • 全部
  • 経済
  • 社会
  • 政治