大きな市場を開拓した中国の小型家電 (2)

人民網日本語版 2021年09月17日16:52

2020年8月20日、浙江省寧波市の寧波博菱電器股份有限公司の工場エリアで、注文された製品を急ピッチで製造している作業員。(撮影・陳張坤。写真提供は人民図片)

小米集団生態チェーン部の陳波副部長は、「最初の製品では便利さを感じていたが、今では複数の製品による連携効果の体験へと変わりつつあり、連携効果を感じたい利用者の割合がますます高くなっている。スマート生態圏の構築は今や小型家電産業の加速的発展を後押しする新たな原動力となっている」と述べた。

工業・情報化部(省)傘下の賽迪シンクタンク消費財工業研究所の代暁霞副所長は、「全体として見れば、小型家電の細分化された市場が今まさに爆発的な成長期を迎えており、製品には多様化のトレンドが見られる。消費ニーズが多様化し、若い消費者層が急速に成長する背景の下、スマート化と個性化がこの業界の発展の突破口になりつつある。特に三線・四線以下の都市の世帯で消費ニーズが加速的にスマート化するトレンドが見られる」との見方を示した。

オンラインのライブ配信も小型家電の売り上げを伸ばす。科沃斯ロボット有限公司の関係責任者は取材に対し、今は大多数のオフライン体験店がライブコマースを実施している。上海万象城店を例にすると、今年の「618」期間には、ライブ配信を見たユーザーからの注文が60%以上を占めたという。

中国電子情報産業発展研究院がまとめた最新の報告書「2021年上半期中国家電市場報告」によると、小型家電ブランド企業がオンライン市場への投資を増やし、オンラインとオフラインが共同発展する全ルート型販売モデルがますます成熟していることが、小型家電市場の持続的な拡大にとって重要な役割を果たしているという。

ショート動画共有アプリ「抖音(TikTok)」傘下の抖音ECの関係責任者は、「従来の大型家電に比べて、小型家電は1製品あたりの価値が低く、種類が細分化されたものが多く、ライフサイクルが短く、消費の属性がさらに強いという特徴がある。これと同時に、抜群な見た目、多機能、高い社交的な属性を備えていることから、消費の若年化、個性化、洗練化といったレベルアップの流れに順応している。小型家電メーカーはショート動画とライブ配信を次々に展開しており、狙っているのはプラットフォームが若者層を引き付ける力だ」と述べた。

最新ニュース

注目フォトニュース

コメント

| おすすめ写真

ランキング

  • 全部
  • 経済
  • 社会
  • 政治