英学術誌「ネイチャー」の最新増刊号「ネイチャー・インデックス2022ビッグ5」によると、中国の科学研究の産出が近年大幅に増加しており、寄与度が他国を大きく上回っている。中国と米国の科学研究協力は強靭性を保ち、科学研究の協力の度合いが最高となっている。新華社が伝えた。
ネイチャー・インデックスの主な計算基準である寄与度を見ると、2015年以降、米国、中国、ドイツ、英国、日本による5大科学研究強国が世界をリードし続けており、科学研究産出が累計でネイチャー・インデックスに占める割合が70%近くにのぼっている。うち中国の科学研究産出が大幅に増加し、15−21年の調整された後のネイチャー・インデックスの寄与度が急上昇し、伸び率でその他の4カ国を大幅に上回った。2021年のネイチャー・インデックスのデータは20年10月から21年9月に得られたもの。
データによると、化学領域での中国の21年の寄与度は世界一で、15年の約21.6%から21年の約35.8%に上昇した。物理科学領域では中国の寄与度が21年初めて米国を抜き、世界の約24.0%となった。米国は23.8%で後に続いた。
同増刊号は5大科学研究強国の主要科学研究協力パートナー国を分析した。データによると、中米の科学研究協力が強靭性を保ち、互いに相手国を最重要の協力パートナーとしている。中米両国のネイチャー・インデックスが追跡する共著論文数は、15−20年の間に3412本から5213本に増えた。しかし18年以降のその伸び率は年々低下している。
さらに同増刊号は5大科学研究強国の主要科学研究機関のランキングを発表した。そのトップ50のうち42機関が中米両国のもので、うち中国の16機関と米国の26機関が含まれた。同増刊号は、科学研究活動が日増しに複雑になるなか、世界の科学研究強国は緊密な国際連携によりその優位性を保つ必要があると指摘した。
ネイチャー・インデックスは世界的に有名な科学技術出版機関「シュプリンガー・ネイチャー」の傘下機関が作成・定期的に発表しており、82本の質の高い学術誌に掲載された科学研究論文を追跡し、関係機関、国・地域が発表した論文の数や割合などに基づき、世界の質の高い科学研究産出及び協力の状況を反映するものだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年3月14日