「洗脳」にも残業にもノー 経営者を選ぶ「00後」の若者 (2)

人民網日本語版 2022年03月31日11:29

00後は仕事をめぐり平等の観念をもっとよく強く持つ世代だ。彼らは一般的に社員と会社は協力関係にあると考えている。協力であるからには、互恵・ウィンウィンの関係で、相互に尊重し合わなければならないという。会社にすべてを捧げ、「996」などと言われるように朝9時から夜9時まで週6日間がむしゃらに働く時代は昔話になった。効果の薄い残業に反対し、マインドコントロールを拒否するのが、00後の職業観だ。

求職サイドと雇用サイドの立場が入れ替わりつつあり、00後の一部はこれまでとは逆に企業の「背景調査」を行うようになった。「試用期間が6ヶ月以上でその間の賃金が正社員の80%以下」、「996のブラック企業」、「週に休みが1日だけか隔週の週休2日の上に残業代が出ない」などが「調査」でよく見られる問題だ。

大半の00後にとって、効果の上がらない残業に反対することは彼らが「寝そべり族」であることを意味しない。自分の好きなことなら、00後は誰よりも意欲的に人と競い合う。ネットには00後の大学生の動画配信者やライブ配信パーソナリティがたくさんおり、面白くて内容のある動画シリーズを作成するためなら、何週間も、時には何ヶ月も手間暇をかける。彼らにとっては、残業は構わないが、そこには意義があると感じる必要がある。

00後は仕事を探す中で、上の世代よりも平等の観念を強く持つことが注目される。女性向けの福利厚生は00後が特に注目する企業の福利厚生の1つだ。ますます多くの企業が女性社員のために生理休暇を設け、妊娠中の社員に特別な優遇策を打ち出し、仕事を探す女性に評価されることを目指す。ネットでは同一労働・同一賃金を呼びかけるスレッドを立てる00後をよく見掛ける。広い視野と包摂的な環境で育った00後は、どの世代よりも男女同権の意識が高い。

自動車ガラスメーカーの福耀玻璃を創業した曹徳旺さんは以前、「若い人が残業をよしとしないのは、時代の進歩だ。中国は今、人口ボーナスの時代から人材ボーナスの時代へと移る重要な時期にさしかかっており、仕事の中で人生の価値を実現すること、仕事と生活のバランスをしっかり取ることこそ、今の若者にとって最大の関心事なのだ」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2022年3月31日

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