中国の油ガス探査に重要なブレイクスルー 順北油ガス田に新たな「1千トン井」

人民網日本語版 2022年08月11日13:31

順北油ガス田(撮影・梁静献)

中国石油化工集団有限公司(中国石化)は10日、油ガス探査・開発の「深地プロジェクト」に重要なブレイクスルーがあったと発表した。順北803傾斜井の試掘で豊富な油ガスを取得した。1日当たりの生産量は原油換算で1017トンで、順北油ガス田超深層の15番目の「1千トン井」になった。現在、「深地1号」順北油ガス田プロジェクトにおける垂直掘削深度が8000メートルを超える油ガス井は41本で、すでに4ヶ所の1億トン級油ガスエリアが確認されている。人民日報が伝えた。

順北油ガス田は塔里木(タリム)盆地中西部に位置し、その原油埋蔵には非常に深く、高温、高圧といった特徴があり、平均埋蔵深度は7300メートル以上、傾斜井の深さは最大で9300メートルに達し、アジアの最深記録を更新した。これらの油井は「地下のチョモランマ」とも呼ぶべきだ。

中国の油ガス探査・開発の実践において、埋蔵深度が8000メートルを超える地層が超深層となる。タリム盆地と四川盆地は中国の最も豊富な深層油ガス盆地で、資源の豊富度が高く、規模が大きく、全体的な埋蔵量が多いといった特徴があるものの、世界レベルの探査・開発の難題も多い。

中国の深層・超深層油ガス資源は原油換算で671億トンにのぼり、中国全土の油ガス資源全体の34%を占める。深層と超深層はすでに中国の油ガス重要発見の主要な場所になっている。「地下のチョモランマ」の原油を採取するため、中国はすでに超高強度ケーシング、ドリルパイプ、掘削液、計測制御装置などのキーテクノロジーを確立した。(編集YF)

「人民網日本語版」2022年8月11日

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