日本東京の上野動物園で飼育されている雌のジャイアントパンダ「香香(シャンシャン)」が、2月21日に中国に返還される。
現地時間14日、事前抽選で当選した多くの来園者が、シャンシャンが帰国する前に一目会いたいと同園を訪れていた。園側は、「お別れはとても悲しいが、母国の新しい環境に一日も早く慣れて、パートナーを見つけて子孫を残してほしい」としている。
シャンシャンの観覧方法は2023年1月21日から事前抽選制となり、観覧希望者は1月6日からオンラインで観覧申し込みを行い、抽選に当選すると観覧できる。当選者の数は1日最大2600人までで、観覧最終日は2023年2月19日となっている。事前抽選制の観覧に切り替わる前日の1月20日には、開園前から長蛇の列ができ、観覧の列の最後尾には、「4時間待ち」と表示された看板が掲げられた。
ジャイアントパンダの「香香(シャンシャン)」と母親の「仙女(シィエンニュ:日本名は真真)」(写真著作権は東方ICが所有のため転載禁止)。
シャンシャンは2017年6月、上野動物園で誕生した。同園でパンダの赤ちゃんが産まれたのは実に29年ぶりだった。当初、シャンシャンは「生後24ヶ月」で中国に返還される予定だった。しかし日本での人気の高さから、日本側は返還延期の交渉を重ねた結果、シャンシャンの返還は2020月12月まで延期された。しかしその後、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、さらなる返還延期が繰り返された。
パンダは4歳から5歳で繁殖期を迎える。シャンシャンはパートナーを探す必要があり、中国に戻れば雄の選択肢がより広がることになる。
シャンシャンと母親
東京都の小池百合子都知事は、これまでに、「シャンシャンは日本でとても愛されている。シャンシャンとの別れを惜しむ人は多いが、シャンシャンがパンダ保護と繁殖促進という重要な役割を担っていることも、日本の皆さんに理解していただきたい」とコメントした。
シャンシャン、これまで中日両国の人々に幸せを届けてくれてありがとう!(編集KM)
「人民網日本語版」2023年2月17日