中国海洋石油集団有限公司(中国海油)は7日、恩平15-1油田群1期プロジェクトが正式に運営を開始したと発表した。油田群にはアジア最大の海洋石油生産プラットフォームの「恩平15-1」、珠江口盆地初の無人プラットフォーム「恩平10-2」、中国初の海上二酸化炭素(CO2)貯留装置などがある。その完成と運営開始は、国のエネルギー安全保障、海洋科学技術自立自強の推進、CO2排出量ピークアウトの目標達成に対して重要な意義を持つ。科技日報が伝えた。
珠江口盆地に位置する恩平15-1油田群は、深セン市から南西に約200キロメートル離れており、海域の平均水深は約90メートル。油田群には4つの新油田が含まれ、48井の生産を予定している。全面的な生産開始後、油ガス群のピーク時の1日当たり石油生産量は5000トン近くにのぼり、粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門<マカオ>両特別行政区によって構成される都市圏)の経済・社会の発展に新たな原動力を与える。
今回運営を開始したプラットフォーム「恩平15-1」は、恩平15-1油田群の中で最も重要な海上施設で、中国海油が独自に設計、建造、設置、生産・運営を行う。プラットフォームの高さは約160メートル、総重量は3万トン以上、1層の甲板面積はバスケットボールコート10面分に相当する。設置された設備及びシステムは600台(セット)近くで、一般的なプラットフォームの2倍。油井掘削、油井メンテナンス、無人化遠隔操作、CO2再注入・貯留、自主発電と電力網構築、油ガス水総合処理など複数の機能を持つ現時点でアジアで甲板面積とモジュールの重量が最大で、設備が最多の、機能が最も揃った海上石油生産プラットフォームだ。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年12月8日