ショート動画ライブ配信業界の人材不足がより顕著に 若者の受け皿に

人民網日本語版 2023年03月20日14:51

社会環境が変化し、多くの人の働く時間の柔軟性が増しているほか、各家庭の経済状況も良くなっているため、若者の仕事に対する見方も変化し続けている。中国青年報が報じた。

「ショート動画ライブ配信機関における新青年グループの就業状況調査報告」(以下、「報告」)の調査研究の結果が最近、中国で注目を集めている。それはショート動画ライブ配信機関の従業員のうち、20‐30歳で、短大・高専(高等職業学校)卒業以上の学歴を有する若者が中心的位置を占め、雇用している若者が従業員の50%以上を占めるショート動画ライブ配信機関が過半数だったというものだった。また、特技を披露するパーソナリティーやECパーソナリティーのほか、無形文化遺産や有料の知識系パーソナリティーも急増しているという。

専門家は、インターネット応用の境界線が拡大するにつれて、社会全体の職業体系が再構築され、充実化され続けており、「真っ当な仕事」の再定義も進んでいると分析している。そして、若者はより多元化した人生や人生の価値を追求している。映画関係の人材を専門に養成する大学の演劇・映画・ドラマの監督を目指す学科で学んだショート動画アプリ「快手」のユーザー「@進撃的陳同学」は、大学でこそ夢を実現できなかったものの、ショート動画プラットホームで自分の夢をかなえ、作品の「百態人生」シリーズの再生回数は累計で4700万回を超えている。

中国インターネット情報センターの統計によると、2022年6月の時点で、中国のオンラインライブ配信ユーザーは7億1600万人と、ネットユーザー全体の68.1%を占めた。そして、2022年12月の時点で、ショート動画のユーザーは前年同期比8.3%増の10億1200万人に、ユーザー使用率は94.8%に達した。ショート動画やライブ配信は今、中国のネットユーザーの間で、決して欠かすことのできない文化・娯楽生活、コンテンツ消費の一部となっている。ショート動画・ライブ配信市場は今後も拡大を続け、さらに多くの人材が必要となると予想されるため、業界と高等教育機関卒業生との間の供給とバランスの関係も改善されていくと期待されている。今年は、中国で1158万人が高等教育機関を卒業して働き始めるため、卒業生にとってはキャリアを積むより多くの機会が与えられることを意味している。

報告によると、ショート動画ライブ配信機関の84.44%が高等教育機関卒業生を歓迎し、受け入れる姿勢を見せている。

企業と卒業生が「相思相愛」となっている背後には、7割以上の機関が実際の運営において、「若者が企業により多くの収益や利益をもたらしてくれる」と感じていることがあげられる。若者はショート動画ライブ配信業界の幅広い分野で活躍しており、業界発展を促進する新たな力となりつつある。

インターネットライブ配信に携わっている人は、「真っ当な道を歩んでいない」と見られがちであるものの、そこにより大きな可能性を見つけている若者が増えているのはなぜなのだろうか?実際には、保守的な人からは「真っ当な仕事」をしていないと見られがちな若者や、その日に日に多元化する職業の選択肢は、社会の発展における「現代化の成果」と言うこともできるはずだ。(編集KN)

「人民網日本語版」2023年3月20日

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