海南省、世界の1万3000点の野生稲遺伝資源を保存

農業農村部（省）稲遺伝資源正確鑑定プロジェクト推進会がこのほど明らかにしたところによると、海南省三亜市崖州区に位置する国家野生稲遺伝資源園が急ピッチで建設されている。同園は世界最大の野生稲遺伝資源園として、現在、世界の21種の野生稲の1万3000点の野生稲遺伝資源を保存している。複数のチームが2022年、中国全土の主要稲産地で4000点の野生稲遺伝資源の正確鑑定を行い、複数の優良遺伝資源を取得し、育種イノベーションの基礎を固めた。海南日報が伝えた。

中国科学院の銭前院士は、「野生稲は稲育種とバイオ技術研究の重要な遺伝資源だ。海南省は野生稲資源が豊富で、その良好な光・温度条件は世界のすべての野生稲の成長・繁殖条件を満たす。中国は現在、広西壮（チワン）族自治区、雲南省、広東省、海南省で4ヶ所の国家級野生稲資源園を設立している。うち海南省の国家野生稲遺伝資源園は世界一流の野生稲優良遺伝資源収集・保護及び開発・利用プラットフォームの構築に取り組んでいる。プロジェクト完成後は世界の21種の野生稲の4万点の野生稲遺伝資源を収容できる。年間で1000点以上を鑑定・評価でき、年間で延べ3000人以上が利用可能になり、今後30年の野生稲遺伝資源保存の需要を満たせる」と述べた。（編集YF）

「人民網日本語版」2023年4月18日