河南省洛陽市の牡丹は天下一と言われており、その地元グルメも牡丹の花をかたどっている。
「竜門石窟」や「牡丹」と共に「洛陽三絶」と並び称されるコース料理「洛陽水席」の歴史は、唐の時代にまで遡ることができ、中国で今も現存している最も歴史あるコース料理となっている。その中でも逸品と称されているのが今回紹介する「牡丹燕菜」だ。
「洛陽燕菜」とも呼ばれる「牡丹燕菜」は「豫菜(河南料理)」の一種で、「洛陽水席」のコースに出てくる24品のうちのメイン料理となる。目玉料理とも言えるこの料理は、ダイコンやナマコ、イカ、鶏肉などを使って作られる。千切りにして調理したダイコンにスープを注ぐと、玉のように澄んだ白色の「牡丹の花」がスープの中に現れる。その美しい見た目と優れた味わいは誰もが唸らずにいはいられない逸品だ。
洛陽の人々は、「洛陽水席」をコース料理の中でもトップクラスととらえており、遠くから来た友人をもてなしたり、春節や誕生日、冠婚葬祭で客に振る舞う料理となっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年4月21日