アジア競技大会スマート高速列車の外観。画像出典:浙江交通集団
第19回杭州アジア競技大会向けに作られた復興号アジア競技大会スマート高速列車が21日、吉林省長春市で正式にラインオフした。同列車は杭州アジア競技大会とパラ競技大会の開催期間中、杭州と寧波、温州、金華、紹興、湖州の大会協力5都市との鉄道交通サービスに投入される。光明日報が伝えた。
同列車は8両編成で、動力車4両、付随車4両による動力分散型高速列車で、設計速度は350km/h、定員は578人。カスタマイズ、グリーン、スマート、快適などの特徴を持ち、車内で「5G+Wi-Fi」ネットワークのフルカバーを実現。
同大会開催地の特色を活かすため、同列車は杭州アジア競技大会のメインイメージカラー「虹韻紫」を身にまとい、ドア、ガラスのパーティション、荷物棚などにはアジア競技大会のエンブレムやスローガンなど特徴的な飾りが施されている。また同列車の設計は、スポーツピクトグラムと銭塘江の激しい流れという江南地域(上海市、江蘇省、浙江省などの長江下流域の南岸地域)の要素の結合を重視している。
外観が上品で美しい他にも、「スマート」と「グリーン」が同列車の不可欠な要素となっている。列車の先頭車両は鷹をイメージしており、空気抵抗を大幅に下げ、エネルギー消費量を10%削減できる見込みで、そして軽量化車体と全体的な省エネ技術が加わり、列車1本当たりの年間電力消費量が約180万kWh削減される。イーサネット列車制御技術の応用により、同列車のデータ伝送速度が60倍以上に向上した。全周波数帯5G技術に基づく車載WTDシステムを採用し、車載安全モニタリングシステムと故障予測・健康管理システムを応用し、「列車・地上一体化」ビッグデータ分析プラットフォームを構築し、同列車にリアルタイムの運営サポートを提供する。
特筆すべきなのは、同列車のバリアフリー車両には、幅90cmのワイドドア、障がい者用トイレ、車椅子置き場などが特別に設置されており、車椅子でスムーズに通過できることだ。また通過カウンター、客室エリア、バリアフリートイレ内部エリアなどに点字が設置されている。特殊旅客案内、車内レイアウト、機能ボタン、座席番号などの表示機能があり、杭州アジアパラ競技大会の選手と特殊旅客の乗車に便宜を図ることができる。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年7月24日