习专栏

中国上半期の自動車輸出が75%以上増 チャンスを迎える新エネ車

人民網日本語版 2023年07月27日16:14

中国は自動車の生産・販売量が世界一になったのに続き、今は世界1位の自動車輸出国に向かって前進している。

中国の自動車輸出量は2002年の2万台から、12年の100万台の大台を突破し、21年は初めて200万台を超えた。ここ数年は安定した増加傾向を見せていた。22年には爆発的は増加傾向を示し、わずか1年で200万台から300万台に増えた。

中国自動車工業協会がまとめたデータでは、22年の中国の自動車輸出量は311万台で、一気にドイツを追い抜き、日本に次ぐ世界2位の輸出国になった。23年は上半期に前年同期比75.7%増の214万台を達成した。同協会の予想では通年で400万台を超えるという。

変化したのは輸出車の量だけではない。平均価格が1万ドル(1ドルは約140.3円)から2万ドルに上昇し、輸出先が東南アジアなどの地域から欧州の先進国へと拡大した。こうした変化の背後には、中国の自動車の自主から自強への躍進があるだけでなく、世界的な新エネルギーへのモデル転換がもたらしたチャンスということもある。

上海汽車集団ドイツ法人の袁映琛総経理はこのほど取材に答える中で、「私たちがドイツで自動車を販売するのは、ドイツ人が作った陶磁器を中国江西省の景徳鎮で売るようなものだ。ドイツは自動車の発祥の地として、BBA(ベンツ、BMW、アウディ)など現地ブランドが圧倒的に強く、現地ブランドのドイツ市場でのシェアは70%にもなる」と話した。

中国の新エネ車の「車線変更による追い越し」は、中国の自動車メーカーにドイツのような従来型自動車メーカーの「本拠地」に進出するチャンスをもたらした。欧州と北米は今、中国の自動車輸出で伸びが著しい2大市場になりつつあり、中でも新エネ車の伸びが大きく貢献している。

マッキンゼー・アンド・カンパニーのグローバル取締役の方寅亮パートナーはこのほど行われた中国自動車フォーラムで、「中国の自動車メーカーはこれまでに海外市場でのチャンスをつかみ、特に欧州市場をはじめとする新エネ市場の発展ニーズをつかまえており、成長率は今後2-3年は大きく上昇するだろう」と述べた。

その原因を考えると、まず海外市場での新エネルギー製品の供給不足があり、次に中国の新エネ車が車線変更によって構築してきた先発優位性がある。

寧波均普智能製造股份有限公司中華圏の何新鋒総裁は、「新エネ車の技術開発とスケールメリットが中国の自動車メーカーの最も際立つ2つの優位性だ」との見方を示した。

何氏は、「この10年間にわたり、中国は新エネ車の開発に投資した。中国はこの技術分野で第一集団に入り、市場をリードするようになった。数多くのハイレベルの製造工場が技術的に非常に大きな特色を備えるようになり、多くの点で(米電気自動車大手の)テスラと拮抗すらしている」とした。

何氏は規模の優位性について、「中国の現地市場が巨大で、これに政策による支援が加わって、新エネ車は急速に売り上げを伸ばした。巨大な市場が企業の規模を拡大し、そこからスケールメリットを形成し、コストが大幅に低下した。さらに言えば、巨大な現地市場が中国の新エネ車に大規模運営の土壌を提供し、製品の安全性、品質、設計などがこの『根拠地』での検証を経てから、製品の海外進出における優位性がさらに高まった」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2023年7月27日

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