レスリー・チャン逝去10周年 知られざる事実 (4)
28.電話を切る
ある映画会社の社長が深夜に電話をかけてきて、金持ちのマダムたちに会わせたいと言ったのに対し、人から起こされるのが一番嫌いな.張国栄は、まったく容赦なく「今寝ているから」と言って電話を切った。
29.音楽の師
張国栄のアイドルはたくさんいたが、音楽の師匠と言えば、60年代の人気歌手・姚蘇蓉(ヤオ・スーロン)だった。
30.クローゼット
張国栄の何事もおろそかにしないというモットーは、クローゼットの中にまで現れていた。洋服は袖の短いものから長いもの順に、薄い色から濃い色順に並べられ、洋服はすべて同じ間隔で掛けられていた。
31.センス
張国栄は生活スタイルにも彼独特のセンスが現れていた。初めて買ったスタンリー・ベイ(浅水湾)のマンションは、インテリア、絨毯、ソファ、家具すべてが白一色で統一されていた。
32.譚咏麟
雑誌の企画で張国栄と香港のベテラン人気歌手、譚咏麟(アラン・タム)は表紙の撮影をすることになったが、譚咏麟は約束の時間から1時間近くたっても姿を現さない。怒った張国栄は雑誌の記者に帰ると言っていたところに、突如譚咏麟が現れた。すると、張国栄は「なんでこんなに遅いんだよ」と笑って言ったという。
33.ゲスト出演
王家衛(ウォン・カーワァイ)監督は「欲望の翼」(原題:阿飛正傳)で張国栄にゲスト出演を依頼したが、張国栄の演技があまりにも良かったため、いきなり主役に抜擢したのだという。
34.セットと化した張国栄
香港映画の有名プロデューサー・黄百鳴(レイモンド・ウォン)は「白髪魔女伝」のプレミア試写会の場で、張国栄と親戚たちとの記念撮影をひっきりなしに撮らせた。まるでセットの一部に成り果てた張国栄は「なんでこんなに親戚が多いんだよ?」と愚痴をこぼしたという。