レスリー・チャン逝去10周年 知られざる事実 (6)
42.監督の夢
張国栄にはまだ完成していない監督になるという夢があった。台湾の人気歌手・俳優の任賢斉(リッチー・レン)がこのほど明かしたところによると、当時張国栄の家に遊びに行った時、張国栄は貧しい男とお金持ちの娘とのラブストーリーの映画シナリオについて語ったという。
43.黄暁明(ホァン・ シャオミン)
張国栄は自殺する前、自ら監督を務める新作を準備していたのだという。主役はまだブレイク前の黄暁明で、張国栄はわざわざ北京に訪れ、黄暁明にストーリーについての説明をしていたのだという。残念なことに、その後思いがけない死を迎えることになるとは、誰も想像していなかった・・・・・・。
44.お邪魔虫
張国栄が当時鐘楚紅(チェリー・チェン)と共演した時のこと。ある企業の社長が鐘楚紅と知り合いになりたくて何度も食事に誘ったが、鐘楚紅にはまったくその気がなく、毎回、張国栄をその場に呼んで二人っきりになるのを回避した。その社長は邪魔者の張国栄について、不満たらたらだったという。
45.監督科での勉強
カナダに移民している間、張国栄はある学校の監督科に入学した。しかし、2週間たっても、学ぶのは理論ばかりで、カメラさえ触れることがなかったことから、学ぶのを放棄したのだという。
46.静かなのが嫌い
カナダに移民していた時の生活はあまりに平淡で、毎日ご飯を食べ、ハイティーをし、日が暮れたら家に帰るという日々を繰り返していた。ある晩、車を運転して家に帰る時に、ついに耐えられなくなり、香港に帰ることを決意したのだという。
47.ハイヒール
あるコンサートでハイヒールを履いて舞台に立った張国栄は、コンサート終了後友達に電話をして「見てくれた?良かっただろ」と聞いたところ、友達は「ファンは恐らく受け入れられないだろう」と答えた。称賛を期待していた張国栄にとって、この言葉は物足りないものだったという。
48.時間に厳しい
張国栄は普段人が遅刻することを最も嫌った。「遅刻王」だった香港の人気歌手・梅艶芳(アニタ・ムイ)でさえ張国栄との約束では必ず時間を遵守したという。この張国栄の時間を遵守するという一面は、ほかの撮影チームや共演者たちにとって、大きなプレッシャーだった。
49.逆流性食道炎
逆流性食道炎のため、声がかすれてしまっていた張国栄は、以前の録音はすべて一気に録音作業を行ったものだが、最後のアルバムだけは断続的に録音されたものだ。
50.林志玲(リン・チーリン)
林志玲はデビューしたての頃、張国栄の中国語曲「Everybody」のMVで、張国栄に軽く髪をなでられるシーンを撮影している。林志玲はその時の思い出について「張国栄はすごく気を遣う人だった」と語っている。(編集MZ)
*◆草かんむりに均
「人民網日本語版」2013年4月1日