レスリー・チャン逝去10周年 知られざる事実 (5)
35.京劇
京劇を習ったことがない張国栄は陳凱歌監督の「さらば我が愛 覇王別姫」の撮影のために、一から京劇を習った。その際に、京劇指導の張曼玲先生から激賞された張国栄は、自信たっぷりに「もし北京に生まれていたら、絶対に名旦(京劇の名女形)に成っていた」と語ったという。
36.色気
張国栄が香港デザイナーの劉培基に「さらば我が愛 覇王別姫」の虞姫の扮装を披露した時、劉培基は「もしあなたが女性だったら、すべての男性があなたを自分ものにしたいと思うはず」と語った。
37.二日酔い
「さらば我が愛 覇王別姫」の撮影時、香港を半年ほど離れる張国栄の壮行会が開かれ、その場で張国栄は白酒12杯、マオタイ3杯を飲み干し、部屋に帰ってから4時間吐き続けたという。
38.映画「新上海灘」
映画「新上海灘」を撮影する際、張国栄はまず初めに劉徳華(アンディ・ラウ)に脚本を見せて役を選ばせた。張国栄は主役2人のうち、許文強役だろうと、丁力役だろうと、どちらでも演技ができる自信があったからだという。最終的に、張国栄はこの映画の中で許文強役を演じている。
39.サイコキラー役
「何事も勇気を持って挑む」は張国栄の格言だが、張国栄はずっとサイコキラー役を演じたいと思っていた。なぜなら、この役柄でこそ自分自身の演技を発揮できると思っていたからだが、後になって張国栄は「ダブルタップ」(原題:槍王)でRickというサイコキラー役を演じている。
40.報酬1香港ドル
99年に香港映画が不調に陥ったとき、映画製作スタッフたちは創意連盟を組織し、低予算だが良い映画を作ろうと模索した。その際に、張国栄はその象徴的人物となり、わずか1香港ドルという報酬で映画「流星」(原題:流星語)の撮影を受けた。