中国国産アニメ、男児が模倣し友人に大やけど 問題点浮き彫りに
中国でこのほど、8歳と5歳の男児が、同じ村に住む9歳の男児を木に縛りつけて火をつけ、ひどいやけどを負わせた事件が起こった。これは、中国で大人気の国産テレビアニメ「喜羊羊(シーヤンヤン)と灰太狼(ホイタイラン)」の劇中に登場する「灰太狼が羊を焼くシーン」を真似たものだという。中国国産アニメにとって、アニメシーンを真似た傷害事件・事故をどのように防止するかが当面の重要な課題となっている。国産アニメの制作上の問題について、アニメディレクターの于勝群氏や製作プロデューサーの程海明氏など業界関係者を取材した。「京華時報」が伝えた。
■「喜羊羊と灰太狼」の問題点
(1)セリフ
紅太狼はいつも歯が浮くような気持ちが悪い口調で灰太狼のことを「あなた」(夫)と呼ぶ。劇中では、このように「夫」と「妻」の関係が繰り返し強調される。
(2)シーン
羊たちはいつも村長をからかい、老人を敬わない。紅太狼はいつも灰太狼に家庭内暴力をふるう。灰太狼は羊を煮たり、焼いたりするなど始終暴力行為を行う。
(3)道具
紅太狼は何かというとフライパンを振り回して人を殴る。