中国国産アニメ、男児が模倣し友人に大やけど 問題点浮き彫りに (3)
■保護者の声
-----「健康的なシーンを増やして、暴力シーンは少なくすべき」
5歳の娘がいつも周りの子供たちに、灰太狼の憎憎しげな口調を真似て「殺してやる」と言うのを聞いて寧さんは内心気が気でない。寧さんは子供たちにはもっと健康的で、暴力シーンの少ないアニメを見せたいと思っている。「今のアニメは大人目線で描かれる傾向がひどく、ややもすると人に罵声を浴びせる。これは子供にとっては非常に良くないことだと思う」と心配の声をあげる。
-----「ストーリーには教育的な意義が必要」
ある母親は国産アニメには知識性が欠けているだけでなく、自己啓発的な内容もあまり含まれていないと考えている。「例えば『喜羊羊と灰太狼』や『熊出没』のように、何百話あっても物語はすべてほとんど同じで、話の展開に目新しさがない。国産アニメはもっと前向きな内容を取り込むべきだ」と主張する。
-----「道具の設定にもっと安全性を高めるべき」
6歳の娘を持つ母親である袁さんは、現在多くの国産アニメのシーンの設定が非論理的だと考えている。例えば「喜羊羊と灰太狼」の中で、灰太狼は羊を鍋に入れて煮るが、助け出された羊はまったく無傷だ。本当ならこのような状況下ではやけどしているはずなのに、これでは子供たちに誤解を与えてしまう。このほかにも、アニメの中の危険な道具について、子供たちに注意を喚起するべきだと考えている。「道具の設定において、もっと安全性を高めるべきだ」と語る。