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中国ドキュメンタリー番組「京劇」のスチール写真
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ドキュメンタリー研究を専門とする北京師範大学の張同道教授によると、中国ドキュメンタリーは近年、より積極的に深く国際社会と関わるようになりつつあるという。カンヌからワシントン、ロンドン、東京、或いはテレビ番組国際見本市やセールス、海外との合作プロジェクトまで、さらには国際製作チームを招いての中国ドキュメンタリー番組の製作に至るまで、中国ドキュメンタリー映画は国際舞台で華麗かつ新しいイメージとして展開している。2012年、「中華功夫」(中国カンフー)、「舌尖上的中国」、「春晩」などの作品は世界で放映され、中国中央テレビ(CCTV)の海外の売り上げ高は220万米ドル(約2億1846万円)を突破、史上最高の数字を記録した。
今年、CCTVドキュメンタリーチャンネルはカンヌ国際テレビ番組見本市に参加し、中国らしさを特徴とした番組「京劇」、「園林」、「舌尖上的中国2」や中国の対外ビジネス文化交流をテーマにした「茶 ― 一片改変世界的葉子」(茶 - 世界を変えた茶葉)や「陶路」、国内外文化のインタラクションを主題とした「発現肯尼亜」(ケニアを見つけた)、「対照記」などのオリジナルドキュメンタリー番組9本を出品した。その結果、各国メディアや国際バイヤーの高い注目と人気を集め、番組のダイジェスト版のアクセス数はアジアのドキュメンタリー番組の中でも上位を占めた。
「これらのドキュメンタリー番組はまとまることでスケールメリットが得られる。我々は海外のバイヤーから『ドキュメンタリー見本市の中国軍団』と呼ばれている」。こう語るCCTVドキュメンタリーチャンネルの周艶副総監はさらに、「中国国際電視総公司(CCTV傘下の映像ソフト売買会社)は欧州、アメリカ州、アジア、アフリカなどの会社・機構100社とビジネスについて交渉をしている。見本市に参加した期間のドキュメンタリー番組の売り上げ高は41万米ドル(約4071万円)に達し、前年比70%以上の成長となっている」と紹介した。
ドキュメンタリー映画はすでに中国テレビ番組製品の海外主要メディアへの輸出主力商品となっており、海外に中国文化を伝える最も有効な方法となっている。(編集MZ)
「人民網日本語版」2013年9月3日
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