1秒内に1曲の音楽を、1分内に1本の映画をダウンロードできる――このような家庭内のネット環境が、間もなく現実になろうとしている。中国聯通(チャイナ・ユニコム)の北京支店である北京聯通は昨日、2014年1月1日より3回目となるブロードバンド回線速度無料向上を開始し、かつ50M・100Mの家庭向けブロードバンドサービスを提供することを発表した。北京地区最大のブロードバンド通信事業者である北京聯通による100Mの提供は、北京の家庭が100Mブロードバンド時代に突入することを意味する。北京聯通は回線速度が基準を満たさなかった場合は、随時修復し、修復後も契約内容の基準に達しなかった場合は、無条件でユーザーの契約解除に応じるとした。京華時報が伝えた。
◆速度向上、最低でも4Mに
北京聯通によると、2014年1月1日から開始する、ブロードバンド回線速度無料向上の対象者は、2014年3月31日までに契約を結んだユーザーとなる。すでに光ファイバー開通工事を終えたが、回線速度が10M以下の場合は、回線速度がすべて10Mになる。光ファイバー開通工事を終えておらず、回線速度が4M以下のユーザーの場合は4Mになる(一部地域は回線の距離が長過ぎるため、実際の回線速度はユーザーの回線を基準とする)。これはつまり、北京聯通の昔からのブロードバンドユーザーのうち、4M以下のサービスがなくなることを意味する。また速度向上の完了後、北京市街地の20Mブロードバンドのカバー範囲を90%に、農村地区の4M以上のブロードバンドのカバー範囲を95%にする。
これは北京聯通が実施する、3回目の大規模なブロードバンド速度向上プロジェクトだ。1回目は2012年3月に実施され、512Kおよび1Mのユーザーが無料で1Mと2Mに、光ファイバーの2Mおよび4M以上のユーザーが無料で10Mと20Mになった。2回目は2013年5月17日の「世界電気通信の日」に実施され、512Kおよび1Mのブロードバンドが4Mに、2Mのブロードバンドが10Mに、4Mおよび8Mのブロードバンドが20Mになった。