2013年12月27日  
 

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人民網日本語版

アフリカ支援の女性医師、「感動中国」候補に 襄陽市

 2013年12月27日18:40
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 中国中央テレビ(CCTV)の「2013年度感動中国」の候補者がこのほど発表され、中国で医療活動を行ったカナダ人ノーマン・ベチューンのようにアフリカでの医療に携わる湖北省襄陽市保康出身の女性医師、楽衡秀さんが候補の一人に選ばれたことがわかった。

 今年48歳の楽医師は、保康県人民病院産婦人科の副主任医師を務める。2011年9月、中国の第8回目となるレソト王国支援医療隊の隊員に選ばれ、アフリカ南部に赴き、2年にわたる海外支援医療活動を開始した。

 レソト王国の人々は貧しく、病気が横行している。ある時、巨大な子宮筋腫の患者が病院で診察を受けたが、家庭が貧しく、治療を諦めようとしたことがあった。これを知った楽医師は、患者のために自ら手術費を出した。退院時、この患者は楽医師の手を離さず、「楽先生ありがとう、中国ありがとう」と涙まじりに繰り返したという。

 レソト王国はエイズ患者の多い国である。出産年齢の女性のHIV感染率は50%以上に達し、入院患者の感染率はさらに高い。2012年6月、楽医師は、エイズ患者の手術中に左手を怪我したが、手術を最後まで続けた。エイズウイルスには感染が確認できない空白期間があるため、その後の30日にわたって楽医師は毎日抗病薬を服用しなければならなかった。薬を服用すると無力感や下痢などの副作用が出るが、楽医師が仕事を休むことはなかった。

 2012年12月、楽医師は同国で、乳腺線維腺腫にかかっていることがわかった。同僚はすぐに帰国して治療するように言ったが、楽医師は翌年の3月まで手術の予定が入っていたことから同国に残ることを決心した。症状をコントロールするため、楽医師は現地で腫瘍切除手術を受けた。手術の3日目には、楽医師は傷口がふさがっていないのに3回の手術を行った。長期にわたって無理をおして仕事をしたことから、楽医師の病情は悪化し、今年2月末に乳腺癌と診断された。

 海外援助の1年余りで楽医師は大小の手術を500例余り行い、重体患者118人と重度の窒息症状のある新生児74人を救った。このうち子宮筋腫の除去などの手術は、現地の治療の空白を埋めた。

 楽医師は現在、長期の化学療法によって頭髪を失い、病情の悪化によって仕事を停止せざるを得なくなっている。仕事を換えるよう助言する人もいるが、楽医師は、体が回復したらやはり好きな医師の仕事に戻りたいと考えている。

 今年8月15日、「全国衛生海外支援活動・海外支援医療隊派遣50周年会議」で、楽医師は「全国海外支援医療活動先進個人」の称号を得た。(編集MA)

 「人民網日本語版」2013年12月27日

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