ソニーとパナソニックは26日、有機ELテレビの共同開発を終了したことを明らかにした。今後はそれぞれ4Kテレビの研究開発や生産に力を注ぐという。「京華時報」が伝えた。
有機ELテレビの基になる有機EL照明技術(OLED)は液晶ディスプレー(LCD)よりも新しい次世代の液晶ディスプレー技術で、自ら発光することを最大の特徴とし、画質はLCDよりも優れる。だが有機ELテレビは不良率が高く、大規模生産はなかなか実現していない。昨年6月、ソニーとパナソニックは有機EL連盟を設立し、年内に大規模生産を実現するという目標を掲げた。だが昨年、韓国のサムスンやLGが他社に先駆けて大画面の有機ELテレビを発売し、今年も製品を大規模に出荷した。業界では、サムスンなどの躍進がソニーとパナソニックに共同開発を放棄させた重要な原因であるとの見方が広がっている。
ソニーをはじめとする日本メーカーは、4Kテレビの分野で韓国大手に先んじたいと考えている。4Kテレビは超高精細の解像度の高いテレビで、ソニーは昨年に中国で他社に先駆けて製品を発売した。パナソニックはこの分野では出遅れている。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年12月27日