襄陽市の紹介

　湖北省北西部、漢水の中流域に位置する襄陽市は、3つの県級市、3つの県、3つの市街区域、1つの国家級ハイテク産業開発区、1つの国家級経済技術開発区、1つの省級魚梁洲経済開発区を管轄している。全市の面積は1万9700平方キロ、人口は593万6000人に達する。既成市街地の面積は145平方キロ、人口は147万人に達する。

　襄陽市は2800年以上の都市建設の歴史を持つ、中国の歴史的な文化名城で、荊楚文化発祥の地、三国文化の源、漢水文化の中心区、中国古都文化における代表的な地域だ。宋玉、李白、杜甫、王維、孟浩然、張継、米芾といった歴史的人物がこの地で旅行・生活をし、今でも多くの人が口にする有名な詩句を残した。漢朝末期の有名な政治家・兵法家の諸葛亮がこの地で10年間に渡り畑を耕し、「隆中対」で「天下三分の計」を定めた。「三国演義」に登場する「三顧の礼」、「劉備馬躍檀渓」（劉備が馬で檀渓の激流を飛び越えた話）、「水淹七軍」（関羽が魏の樊城を水攻めした話）などの32の物語は、いずれも襄陽市を舞台とする。襄陽市内には習家池、古隆中、古襄陽城、米公祠などの名所旧跡・歴史遺産が1760ヶ所余りある。

　襄陽市は中国の魅力的な都市、中国の優秀な観光都市で、「一江碧水穿城過、十里青山半入城」と詠まれている。襄陽市は美しい山水の風景が豊富で、2つの山と7本の川を集めており、魚梁洲（中国最大の中洲）が四方の市街地と向き合っている。襄陽市は険しい山を背にした川沿いにあり、麗しい春の水が流れ、十里四方に美しい風景が広がる。すぐれた山水と人文を持つこの地は、「中華腹地の山水名城」と呼ばれ、輝きを放つ真珠のように漢江にはめ込まれている。

　襄陽市は湖北省の中都市で、湖北省・河南省・陝西省・重慶市の省境地区の30万平方キロの範囲内に位置する。襄陽市は武漢市・鄭州市・西安市・重慶市による4大都市群という地理的区間における中心的な都市で、中国の重要な交通中枢であり、3本の鉄道と4本の高速鉄道が交差している。市内の2ヶ所の空港は、国内の多くの便を開通させており、他にも中国の内陸を流れる漢江という「黄金の水路」がある。襄陽市は、鉄道・水路・道路・航路による立体交通網を形成している。襄陽市の農業資源は非常に豊富で、国家の重要な食糧主産地・大型商品食糧拠点であり、現代農業・農産物加工業を発展させるすぐれた条件を持つ。襄陽市は固い産業の基盤を持つ、国家の伝統的な工業拠点、全国の重要な自動車製造業拠点、「中国製織名城」、中小軍需企業・部門の集約地である。襄陽市はすでにハイテク産業を先導者とし、自動車産業をリーダーとし、食品・設備製造・紡績・医薬品化学工業を支柱とする産業発展の構造を形成している。新エネルギー車・航空宇宙事業・新材料・新医薬・電子情報などの産業が発展しており、国家第2期省エネ・新エネルギー車モデル普及試行都市、国家新型工業化（新エネルギー車）産業拠点、国家軍民結合産業拠点に指定されている。

　襄陽市は中国中部で投資環境が最も良い都市の一つで、国内の行政手続きの項目が最も少なく、フローが最も優れており、コストが最も低く、監督管理が最良で、効率が最も高い都市となっている。フォーブス誌は3年連続で襄陽市を「中国大陸商業都市トップ100」、「中国大陸の工場経営に最も適した20都市」として選出している。中国商務部（商務省）は襄陽市を、国内加工貿易の傾斜移動の重要な引受先としており、ジョーンズラングラサールの「中国新興トップ50都市」にも選出された。

　襄陽市は活力にあふれた、発展の高い将来性を持つ都市だ。2008年の全国地域別総生産額では、1000億元クラスの都市のうち88位となった。ちなみに2009年は78位、2010年は75位、2011年は67位。2012年の総生産額は前年比12.5％増の2501億9600万元に、地方財政総収入は32.5％増の251億元に達した。地方公共財政予算収入（一般予算収入）は、43.5％増の139億8000万元。全市食糧生産は9年連続の増加を実現し、生産量が5億2700万斤（1斤＝500グラム）増の100億2800万斤に達し、長江流域で食糧生産量が100億斤を突破した初の市になった（中国全体では22番目）。

　2013年上半期の総生産額は、前年同期比11.3％増の1250億2000万元に達した。この成長率は全省平均を1.6ポイント上回り、全省2位となった。一次産業の生産額は4.1％増の130億5000万元、二次産業は12.6％増の677億9000万元、三次産業は11.5％増の441億8000万元。

　現在と今後一定期間に渡り、襄陽市は科学的発展・飛躍的発展を巡り、産業の襄陽・都市の襄陽・文化の襄陽・グリーンな襄陽の建設を基調とし、省内の中都市および現代化地域中心都市としての地位を全面的に高め、経済飛躍プロジェクトに取り組み、自動車・部品産業を中心とし、現代設備製造・新エネルギー車・新エネルギー材料・電子情報・医薬品化学工業・農産物加工を支柱とする現代産業構造を形成する。都市レベルの上昇を推進し、経済・文化・教育・科技・衛生・金融・貿易・物流などの各センターの集約地になる。2015年までに総生産額5000億元突破を目指し、200平方キロ・200万人の中心都市の規模を形成し、地域の発展方向を導き、地域発展のモデルを創造し、地域の流行をけん引し、地域の共同発展を促す現代化中心都市に発展する。

　革新と創造、法と誠意を重んじる勤勉な襄陽市民は、各地からの視察・観光・投資を歓迎する。

「人民網日本語版」2013年12月