今日の襄陽

　地理的区分

　襄陽市は中国中部、漢江の中流、湖北省北西部に位置する。現在は南漳・保康・谷城の3県、棗陽・宜城・老河口の3つの県級市、襄州・襄城・樊城の3つの市街区域、国家級ハイテク産業開発区・国家級経済技術開発区・魚梁洲観光経済開発区の3つの開発区を持つ。総面積は1万9700平方キロメートル、市街地の面積は3673平方キロメートルに達し、そのうち襄陽古城の面積は2.4平方キロメートル。全市の人口は600万人。襄陽市は湖北省副中心都市、湖北省・河南省・重慶市・陝西省に隣接する30万平方キロメートルの地域の中心的都市だ。

　歴史・沿革

　襄陽は2800年以上の城建設の歴史を持つ国家級歴史文化名城だ。古来より商人が集まり、兵法家が奪取しようとしてきた要衝で、中原文化と楚文化が融合する地域でもある。悠久な文化・歴史を持ち、七つの省につながる独特な地で、漢の光武帝劉秀を輩出し、三国時代の政治家・兵法家の諸葛亮が隠居し、楚国の文学者の宋玉、唐の大詩人の孟浩然、宋の書道家の米芾を育み、「卞和献玉」、「司馬薦賢」、「三顧の礼」、「馬躍檀渓」、「水淹七軍」、「李自成称王」などの歴史に残る重大な出来事が発生した。

　自然環境

　襄陽市全域は西の標高が高く、東が低いという構造を呈している。地形の種類が豊富で、保康県の官山は標高2000メートルに達する。

　襄陽市は北アジアの亜熱帯・季節風の気候で、四季がはっきり分かれている。年間平均気温は15−17度、年間降水量は820−1100ミリで、無霜期間は228−249日に、年間平均日照時間は1800−2100時間に達する。年間の水資源量は272億立方メートル、年間降水量は140億立方メートル。

　自然資源

　襄陽市の自然資源は豊富で、種類も多彩だ。約500種の食用・生産利用が可能な木と高級漢方薬の原材料がある。全市の森林面積は約1300万ムーで、森林率は50％以上に達する。国家1・2・3級保護に指定された野生動物が、それぞれ10・50・190種生息する。発見されている鉱産物資源は5大類・計57種に達し、37種は埋蔵量が明らかにされている。そのうち宜城の耐火粘土の資源量は全省一、棗陽の柘榴石の埋蔵量は全国一、南漳のレクとライトは全国2位、棗陽の金鉱石の埋蔵量はアジア一・世界3位、ボーキサイトの埋蔵量は全省一となっている。保康の燐鉱は全国8大燐鉱の一つで、平均品位は22.15％に達する。重晶石の埋蔵量は、中南部の5省・自治区のうち2位。

　襄陽市は自然環境が美しく、名所旧跡が多く、観光資源が豊富だ。自然観光資源・人文観光資源の2大類・計49種の風景、404ヶ所のスポットを持ち、湖北省「一江・両山・三城」観光開発の中軸で、武当山・神農架・三国文化の観光人気路線の中心都市、中西部地区観光経済の集散地になっている。

　「人民網日本語版」2013年12月