猛暑に見舞われる各国の暑さ対策 日本はうな丼を食べる (2)
■インド:稲わらを使った空調機器が広く使用されている
インドは4月から猛暑に入り、数百人が熱中症で亡くなっており、規模の大きい各病院は熱中症患者で溢れている。インドの首都ニューデリーでは今年の夏の最高気温は45.7度に達し、この10年間で最高気温を記録した。猛暑を避けるため、インド人は毎日昼に外出することをできるだけ避ける。もし外出しなければならない場合は、炎天下の太陽の日差しでやけどしないように体中の肌を出さないようにする。同時に、インドの多くの地方自治体は夏場の勤務時間を短縮させたり、学校を夏休みに入る前に休校させたり、建築現場など屋外で仕事をする作業員には昼間に休息させて、夜に仕事をさせるようにしている。
ニューデリーでは、政府のオフィスや学校の教室には必ず「ルームクーラー」と呼ばれる空調機器が設置されている。この原理は冷風扇に似ており、正面には扇風機、他の3面にはルーバーと麦わら、底部には水槽が備えられている。水槽に備えられたポンプによって水が循環され、3つの水管を通してルーバー上の麦わらが水分で湿気を帯び、さらに扇風機で冷気を帯びた風が吹き出される。「ルームクーラー」は気温を下げる効果が高く、一般家庭で広く使用されている。
■セルビア:街角で給水車が飲料水を提供
この1週間、欧州のバルカン半島全域は猛暑に見舞われ、セルビア、クロアチア、モンテネグロ、ボスニア・ヘルツェゴビナなどの国では最高気温40度を超える記録的な暑さとなった。セルビアの首都ベオグラードでは、通常なら多くの人で賑わう中心地も、行きかう人がまばらで、人が溢れているのは観光地だけといった状態だ。ベオグラードの地方自治体は保水車を出動させ、各主要道路で路行く人に飲料水を提供している。このほか、専門家が熱中症を防止するため、市民にできるだけ多くの水分を補給することや午前10時から午後5時まではできるだけ外出を避けるようにとアドバイスをすると同時に、市民、とくに高齢者や児童、妊婦などにエアコンが効いている場所へ行って暑さを避けるように呼びかけている。(編集MZ)
「人民網日本語版」2013年8月6日