108人の在中日本人「それでも中国に住む理由」を語る(2) (3)
◆中日関係の悪化で入院
矢野浩二さんは日本で問題にされている俳優だ。彼は多くの中国の映画・ドラマの中で「旧日本兵」を演じており、「旧日本兵専門俳優」と称されている。矢野さんは本書の中で、「中国の抗日ドラマに登場する日本人の大多数は中国人が演じる、残酷で非情な悪人だ。私は日本の軍人の、戦争に対する反省と悲しみを演じるよう努力している。かつて日本兵を演じたとき、最終回で八路軍に殺されたシーンで、故郷への思いや平和への希望によるものか、自然と涙が流れた。監督からカットが入ると、多くのスタッフが拍手してくれた。これはその後問題のシーンになった」と記した。
矢野さんはその後、人気バラエティ番組「天天向上」の司会者となり、中国の視聴者から好評を博した。矢野さんは街を歩くと、「浩二」と親しく声をかけられるようになった。昨年9月の中日関係の急激な悪化は、矢野さんにとってかつてない打撃であった。「契約済みのテレビドラマにもストップがかかり、参加を予定していた鹿児島の中日両国友好都市のイベントも、中国側の辞退により無期限で停止となった。急に仕事が減少し、将来への不安やプレッシャーにより、深刻な不眠症にかかった。日本で出張中に、急に呼吸困難に陥り、生まれて初めて救急車で病院に運ばれた」。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年9月24日