日本の釣魚島「世界遺産登録申請」は茶番劇に終わる (2)
第3に、たとえ世界自然遺産「奄美・琉球」の対象地域に釣魚島を入れて登録申請を強行したとしても、日本がその場をしのぐことはできない。申請が行われてひとたび手続きに入れば、世界遺産委員会およびその専門評価機関が申請地の主権帰属および世界遺産としての価値の有無について詳細な評価を行うからだ。2008年7月に世界遺産委員会はカンボジアの申請を承認し、カンボジアとタイの国境係争地域にあるプレアヴィヒア寺院を世界文化遺産に登録した。その結果、両国の領土紛争は急激にエスカレートし、一度は双方の軍隊が対峙する事態にもいたった。この教訓があるため、国連は係争地域の世界遺産登録に対して非常に慎重になるだろう。どさくさにまぎれて目的の達成を図る日本の考えは、全く実現不可能な夢想なのだ。実際には、世界遺産条約締約国である日本は釣魚島の登録の可能性について胸の内では良くわかっている。このような手管を弄するのは、釣魚島問題で引き続きもめ事を起こし、国際世論を誤った方向へ誘導しようとしているからに他ならない。
釣魚島を侵奪・占拠するためには、日本はどんなにあくどい手も使う。まず石原慎太郎が「島購入」を言い立て、続いて日本政府がわが国の釣魚島に対していわゆる「国有化」を行い、中国政府および中国人民の強烈な反対と効果的な反撃を招いた。現在また石垣市が日本政府と二人羽織を演じて、わが国の釣魚島を世界遺産に登録申請するという手管を弄し、釣魚島の主権問題への国際社会の注目をさらに集めようと企んでいる。その腹黒い魂胆は明らかだ。だが、日本の虫のいい計算はどうあろうとも思い通りにはいかない。世界遺産条約の規則が認めないし、中国政府および中国人民が承知することはあり得ないし、平和を愛する世界の国および識者が同意することもあり得ないのだ。世界遺産への登録申請をもてあそぶ日本の手口は規則に反するうえ理にも適わず、茶番劇にしかなり得ず、失敗する運命にあるのだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年2月19日