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ASEANの心を最後に勝ち取るのは誰か? (2)

 第1に、ASEANの力を借りるのではなく、ASEANを信頼して重んじること。ASEANは統合水準全体ではEUに及ばないが、事務局は世界最大のイスラム国家であるインドネシアに置いており、文明の寛容性においてはEUを明らかに上回っている。EUはイスラム国のトルコの加盟をいまだに受け入れることができないのだ。この点から中国はASEAN統合の成果を高く評価し、ASEANプラス1、ASEANプラス3、ASEANプラス6協力の枠組みを一貫して積極的に支持し、東アジア統合においてASEANを信頼して重んじ、ASEANさらには世界の称賛を勝ち取った。反対に、「小さな馬が大きな車を引く」と非難し、からかう一部の国はASEANの力を借り、さらにはASEANカードを切っているだけであり、ASEANがそれを知らないわけがないし、他の国々が失望しないわけがない。

 第2に、小を以て大につかえるのではなく、大を以て小につかえること。小を以て大につかえるのは智者であり、大を以て小につかえるのは仁者だと古人の言葉にある。ASEANを尊重し、ASEANの立場に立って考え、その関心に配慮することが、ASEANとの関係発展の礎だ。ASEAN統合の過程においては、ASEANの主体性を十分に尊重し、多くを与えて少しを取り、正しい道義・利益観を樹立し、仁義を広め、文化の多様性を尊重するのが、善の善なる者だ。反対に、利欲に目がくらみ、ASEANに一方の側につくよう迫る道は、行き詰まっていくだけだ。

 最後に、衝突を激化するのではなく、トラブルを協力のチャンスに変えること。大国に挟まれ、歴史の記憶がまだ残る中、ASEANの心は比較的弱く敏感だが、地域の安全・安定の維持という点では比較的一致している。このため衝突が激化し、火中の栗を拾えば、傷つくのはASEANの心だが、10カ国によって1カ国を制止し、ごく一部の加盟国が自国の利益のためだけに米国の太ももにしがみつき、「南中国海における関係国の行動宣言」と「東南アジア友好協力条約」の精神に違反するのを防ぐことは、完全に可能だ。係争を棚上げにして共同開発し、海上安全協力と海のシルクロードの建設を推進し、未来に幸福をもたらすことは、各国に幸福をもたらす。

 中国のASEAN政策は日米の冷戦思考を越えて、運命共同体という考え方によってASEAN統合を積極的に支持し、コネクティビティ、産業の相互補完、RCEP(域内包括的経済連携)とTPP(環太平洋パートナーシップ協定)同時の進展を後押しし、ASEANプラス3、ASEANプラス6枠組みの構築を推進し、中国・ASEAN協力の「ダイヤモンドの10年」を築くものだ。これはどんどん実り豊かな成果を上げるに違いない。(編集NA)

 「人民網日本語版」2013年12月16日

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